韓国が共同提案国として初めて参加した、国連の「北朝鮮人権決議案」から、去年は含まれた「6・15南北首脳宣言」と「10・4南北共同宣言」に対する支持の内容が削除されたことが分かった。

RFA放送が、最近手に入れたという決議案の草案の内容を紹介して、「最初の案には『6・15宣言』と『10・4宣言』に対する指示の内容が含まれたが、実際に提出された案からは削除された」と伝え、「代わりに南北対話は北朝鮮の人権と人道的状況を改善するために、助けになることができるだろうという内容が盛り込まれた」と、6日に報道した。

去年の第62回国連総会で通過した「北朝鮮人権決議案」には、「6・15宣言」と「10・4」宣言に対する支持が含まれていた。

7月のアセアン地域安保フォーラム(ARF)で発表された議長声明でも、南北間外交戦の結果、「金剛山観光客射殺事件の迅速な解決を求める」という南側の要求と、「10・4宣言に基づいた南北対話を支持する」という北側の要求が全て削除された。

外交部は2つの宣言に対する指示の削除を韓国政府が要請したのかという質問に、「交渉の過程にあったことを確認することはできない」と明らかにしているが、北朝鮮側の強い反発が予想される。

RFAはまた、「今回の決議案には北朝鮮政府が人権侵害の責任者を独立した司法機関で処罰して、労働者の権利を改善するためにILOと協力することを促す内容が新たに含まれた」と伝えた。

決議案はこれ以外にも、 ▲北朝鮮当局は公開処刑や女性の人身売買、強制送還された脱北者の処罰を中断すること ▲外国人の拉致問題を解決すること ▲北朝鮮人権特別報告官の自由な入国許可を要請している。

今回の決議案の草案を作成した駐国連日本代封能の宮本1等書記官は、韓国政府が(決議案の)共同提案者として参加したことは以前と大きな違いがあるが、北朝鮮の人権状況が無惨な状態のままで、決議案をまた提出することになったことは残念なことと指摘した。

ヨーロッパ連合やアメリカ、日本、韓国など46ヶ国が共同提案国として参加した「北朝鮮人権決議案」は、今月中旬に第63回国連総会で阜?ウれる予定。