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北朝鮮で韓流ブームが冷え込み始めた。2000年以来、韓国の発展像や生活文化を広める役割をしてきた韓国ドラマや映画の人気がすでに落ち目だという。いわゆる、もう見飽きた、見すぎたというのが北朝鮮の住民の反応だ。

咸鏡北道の内部消息筋は2日にデイリーNKとの電話インタビューで、「最近はタイのオンバクという映画が若者の間で人気がある。今は韓国映画より中国やアメリカ映画が多く出回っている」と伝えた。

韓国ドラマが流行り始めた時には韓国への憧憬や好奇心、新鮮なあらすじやシーンに北朝鮮の住民ははまってしまったが、今は飽きてしまったという。

韓国のドラマは言葉遊びが多すぎる

同消息筋は、「韓国映画やドラマはヤクザか恋愛ものが多い。時に言葉遊びやいんちきも多い」と指摘した。

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北朝鮮で韓国映画の人気が下がっているのは中国朝鮮族の間で韓流ブームが衰えたこととも関係があると思われる。

同消息筋は「以前は、中国の人にDVDを頼むと韓国映画を持ってきたが、今はアメリカや中国の映画が多い。最近中国の人の家に行っても前と違って韓国映画のDVDがあまりない」と伝えた。

中国・吉林省の長白と北朝鮮・両江道の恵山を行き来しながら密輸をしている朝鮮族のキム・ギルチュンさん(仮名)は、「最近延辺放送で『チャングムの誓い』を再放送しているが、北朝鮮の人たちはそれを見ても、特に興味を示さない」と話した。

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今はアメリカや中国の映画が人気があるという。中国は映画のCDが安いため、北朝鮮の人と取り引きをするときに、数叙??スだであげることも多いという。

韓国映画は北朝鮮の住民の考え方からかけ離れている

北朝鮮で韓国映画の人気が下がっている最も大きな原因は、韓国と北朝鮮の生活環境の違いから来る「思想・文化の乖離」という指摘もある。

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新義州のある消息筋は「映画やドラマを見る時に緊張感がほしいが、韓国のものはつまらなくて何の内容なのかわからないものが多い。韓国ドラマは終始、口喧嘩や言葉遊びをする場合が多いし、内容も全部似ている」と話した。

北朝鮮の住民は明確ではっきりしたものが好きだという。韓国映画には曖昧なことが多く、すぐにわかる事実をわざと遠回りして話したりすることにいらつくこともあるという。

北朝鮮で大ヒットした中国ドラマ「愛のこころ」「女は月じゃない」のようなリアリズムが韓国にはないという。最近は朝鮮中央テレビで放送した中国映画「処女の春」が大ヒットしたという。同消息筋は「韓国でもそういう映画を製作してほしい」という。つまり、リアリズム映画に北朝鮮の住民は興味があるということだ。
また、ブルース・リーやオンバクのような迫力のある映画も韓国にはないという。北朝鮮の自国の映画、「ホン・ギルドン」や「イム・コッジョン」などが喧嘩もあり、内容もはっきりしていいとのことだ。

同消息筋によると、「今はアメリカ映画も人気がある。アルマゲドンという映画を見たが、韓国もそういう映画を作ってほしい」という。

北朝鮮は未だに70、80年代の歌が好き、だから韓国への好奇心が減った

10月末に親戚訪問のために中国に来ているクォン・ミョンチョルさん(仮名)は「平壌でもいくらでも韓国の歌が入手できる。韓国の歌が流行り、韓国最新ヒットソンOのDVDも出たが、あまり人気を得なかった」という。

今の韓国の歌は北朝鮮の人の感情には合わず、理解もしがたいという。「韓国の人はどういう風に思っているのかわからないが、楽器に合わせて話しているパンャ鰍笊マな言い方をしているラップは本当に聞きづらい」とクォンさんは説明した。

彼は昔の韓国の歌が良かったといいながら、自分が歌える韓国の歌としてノ・サヨンの「出会い」、キム・ジョンファンの「恋のために」などを挙げた。

最後に、「最近は中国が技術の面で韓国に勝っているという噂が広まっている。それで、韓国への好奇心や期待がだんだん減っているとも思える」とクォンさんは話した。