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北朝鮮が咸鏡北道ファデ郡のムスタンリに設置された大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射基地よりも規模が大きく、機能が向上した長距離ミサイルの発射基地を西海岸に極秘に建設していたと、アメリカの民間の専門家たちが主張している。

ジェインス・インフォメーショングループの専門家であるジョージフ・バミュディ−ズ氏が、今年の春にこうしたミサイル発射基地を初めて確認した後、衛星写真の分析を専門にする民間業社、タレント・キーホル・ドットコムのティム・ブラウン氏と共同で商業用の衛星写真を利用して、基地の建設作業を追跡してきたとAP通信が10日に報じた。

この情報よると、新しい基地はポンドンリ(Pongdong-ni)という小さな村に建設され、移動可能な発射台や、弾道ミサイルやロケットを設置することができる10階の高さの塔がある。

また、イランのテヘラン郊外にできたロケット試験施設と同様の規模で、ロケットモーターをテストする施設もあるという。

バミュディ−ズ氏はAPとのインタビューで、ミサイルの発射台は2005年以後稼動されている状態だったが、まだ一度も使われていないと説明して、北朝鮮が射程距離が更に長く正確度が高いICBMを開発するために、この基地を活用しようとしていると考えていると語った。

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ブラウン氏はこの基地の建設作業は少なくとも8年前に着手されたがまだ使われておらず、近い将来、ミサイルが発射されない理由はないと強調した。

この基地は人工衛星の発射も可能だという。だが、基地にはミサイルが発射台に移される前に最終的な組み立てが行われる垂直の組み立て用の建物がないうえ、レーダー追跡施設も発見されていないと言われている。

したがって、北朝鮮は実際の実験では移動式レーダーシステムや艦船に装着されたレーダーシステムに頼ると思われると専門家たちは分析している。

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また、空襲からこの施設を防御することができる防空システムも確認されなかった。

更に、ここにはエンジンテストのスタンドがあると確認されたが、この施設はエンジンの振動を測定して、誘導システムを調整できる核心的な役割を果たす。

バミュディ−ズ氏は“この基地の主な目的は試験用”と言い、“これは特に、北朝鮮が弾道ミサイルの開発プログラムを続けていることを明らかに見せてくれている”と述べた。

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バミュディ−ズ氏とブラウン氏はこの基地から最も近い村の名前をつけて、基地を‘トンチャンドン(Tongch’ang-dong)発射基地’と呼んでいるが、アメリカの情報当局はこの名称は使っていない。

匿名を求めたアメリカの官吏は、アメリカの情報当局は北朝鮮に新しいミサイル基地が存在するという事実を数年前から知っていたと語った。

北朝鮮はアメリカ政府が核開発プログラムを廃棄するように説得を再開した後も、この基地の建設作業を続けた。

バミュディ−ズ氏は‘ジェインス・ドットコム(Janes.com)’のサイトと、17日付のジェインス・ディフェンスウィークリーで、関連する衛星写真を公開する予定。

グローバルセキュリティ(GlobalSecurity)所属の衛星写真分析専門家、ジョン・パイク氏によれば、北朝鮮のミサイル発射基地であるムスタンリ基地は規模が小さくて短期間に沢山の試験を実施することができない。一方、新しい基地は規模が大きくはるかに精巧で、短い時間に何回も発射実験ができ、これは北朝鮮の長距離ミサイル開発プログラムの大きな進展を意味するという。

この施設はムスタンリの基地と違い、大部分が丘陵に囲まれており、外部の偵察から守りやすいとも言われている。

パイク氏は、“この基地は北朝鮮に原子爆弾をアメリカ本土に向けて飛ばすことができるミサイル能力を持とうとする意図があることを示している”と語った。

APとインタビューしたパイク氏とブラウン氏は、9年前にワシントンのアメリカ科学者連盟に所属していた時、ムスタンリ基地の存在を共同で確認している。