脳卒中で倒れたと言われている金正日総書記が、現在意識がある状態で回復して治療を受けており、容態も徐々に好転していると伝わった。
10日、国会で非公開で行われた情報委員会に出席した国情院の高位関係者が、“金正日の症状は脳卒中であると推測されており、まだ動ける状態ではないが、不安定な状況でもない”と答えたという。
この関係者は“現在北朝鮮では、金正日の空白状態はないと把握されており、8月中旬から(金正日が倒れた時から)今まで、状況をチェックし続けてきた”と説明した。
この日参加した情報委所属の与党の議員は、“マスコミに詳しく公開することはできないが、金正日の健康異常問題に関する国情院の情報収集量はかなりのもののようだ”と述べた。
この議員は、北朝鮮の現状を問う記者たちの質問に対し、“金正日個人が全てを決める北朝鮮体制の特性を考えると、(北朝鮮の立場で)金正日の‘健康’が(どれだけ)重要なのか分からないのですか”と、北朝鮮の内部が権力の空白なしに安定していることを迂迴的に表現した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、‘金正日健康異常説’について北朝鮮の高位幹部たちは、‘問題ない’と一蹴している。
北朝鮮の権力序列第2位の金泳南最高人民会議常任委員長は10日、平壌の万寿台議事堂で日本の共同通信と行ったインタビューで、金正日の健康異常説について“問題はない”と述べ、金正日が健在であると強調した。
北朝鮮の宋日昊日朝国交正常化交渉担当大使もこの日、金正日の健康悪化をめぐる観測に対して、“一顧の価値もない”、“一つの謀略策動だとみなしている”と共同通信に明らかにした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これに対して韓国政府は、“金正日の健康に異常があるというのは確かだ”と述べ、“様々な諜報が入ってきているが、金委員長に異変が起きたわけではない”と明らかにしている。
現在、韓国政府は青瓦台と外交通商部、統一部、国家情報院など関係機関を総動員し、金正日の‘健康異常説’を総合的に評価しているという。