金正日重病説が伝わった10日、国境地域で会った北朝鮮の住民と内部消息筋は全体的に半信半疑で、‘生活の方が心配’という反応を見せている。
貿易で中国に来た平壌在住の50代の男性A氏は、10日に金正日重病説を伝えると、“世の中で一番よい食べ物を食べて、一番よい所に住んでいる人も、病気にかかるのですか?”と言い、“私は誤った情報だと思う”と話した。
また、9・9節行事の時に、人民軍の閲兵式が行われず、金正日も姿を現わさなかったという事実を伝えると、“そんなはずはないのに…”と閲兵式に参加しなかったことをいぶかしがりながらも、“医師も世界最高水準だと言っていたが…”と述べ、病気という説は相変らず信じがたいという反応を見せた。
北朝鮮と中国を行き来している北朝鮮国籍の華僑B氏は、まだ情報を聞いていないと言い、“それは本当ですか”と驚きながらも、“その人はよい薬を飲んでよいお医者さんたちが診察しているから、簡単には死なないだろう”と話した。
更に、“もし金正日が死んだら、担当の医師と看護婦まで無事ではないだろうから、最善を尽くして診療をするだろう”と言い、“今回、入って行って幹部たちにその消息を伝えたら、住民がどのような反応を示すか気になる”とも語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、両江道の内部消息筋は10日午後、本紙との通話で、“病気という話は全く聞いていない”と言い、9・9節の行事に金正日が出ないことについても、“普段も顔をあまり出さないから、(閲兵式に)出なかったとしても大きな関心は持たれないだろう”と予想した。
消息筋は、“今はそれよりも9月6日から始まったジャガイモ掘りの方がもっと心配”と言い、“高等中学校4年生以上の生徒たちから全員が動員対象で、職場の人も割り振られた畑でジャガイモ掘りをしなければならない”と説明した。
また、“こうした動員は抜けることもできないから、市場で1日働いてその日暮らしをしなければならない人たちに、何日ずつ動員に出なさいと言うので、本当に心配だ”と言い、“今は金正日の病気よりもジャガイモ掘り動員の方が心配”と心境を語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、今年初めに中国に親戚訪問で来て、パスポートの問題で移動することができないというC氏(平安北道チョンジュ市在住)は情報を聞くやいなや、“ああ、本当だったらいいのに”と言った。
C氏は“金正日が早く世を去れば何か変化があるだろうに…”と言い、“多分、この情報を知れば、人民たちも心の中ではみんな喜ぶだろう”と話した。
特に、“中国で数ヶ月暮らしたら、私たち朝鮮(北朝鮮)が暮らせない理由がよく分かる”と言い、“私の周りの親戚に聞いて見たら、中国がよい暮らしをするようになったのに、他の理由はない。よい指導者に会って、そうなったのではないか”と問い返した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、“朝鮮も1日も早く改革開放をしなければならないが、そのためには指導者が変わるしかないと思う”と言い、“金正日1人が病気で倒れたのが問題ではなく、この機会に朝鮮も中国のように改革開放の道に出たらよい”と話した。