6カ国協議の韓国側首席代表であるキム・スク朝鮮半島平和交渉本部長が8日、国会の外交通商統一委員会に出席して、北朝鮮の核施設の復旧に関する北京会談の結果を説明した。

最近北京を訪問し、米・日・中6カ国協議首席代表との会談を終えて帰国したキム本部長は、“中国は今回の状況は過剰に応じるほどではないが、放置したらどのように発展するか分からないという危機感を持っている”と述べ、“中国は5者が速やかに北朝鮮を説得しなければならないという立場”と説明した。

また、“アメリカは検証議定書の正確さを検証するための科学性を確保することができさえすれば、北朝鮮が望んでいるテロ支援国解除を行う用意があるという立場だった”と述べ、“だが北朝鮮が交渉に出ず、公開声明だけを発表することに挫折を感じていた”と明らかにした。

キム本部長は更に、“日本は北朝鮮が拉致問題の再調査委員会の発浮?ш?ｵたことを憂慮しているが、個別の方案を出すよりも、韓米日の協力を重要視しているようだった”と付け足した。

これについて、この日国会の外交通商委に出席したユ・ミョンファン外交通商部長官は、“現在としては中国の役割を期待しているが、それでもただ中国の役目だけに頼るわけではない”と述べ、“5者が共に緊密な協議をしている”と説明した。

ユ長官は“ブッシュ大統領も北朝鮮が第2段階の合意をしない場合、制裁がまた復活するという非常に強い立場を示すなど、外交的圧迫を加えている”と述べ、“今はある時点で過度に応じる必要はなく、時間を持って北朝鮮にとって非核化の方向から退かないようにする外交圧力が必要な段階”と強調した。

また、アメリカ大統領選挙で米朝間の直接対話を主張している民主党のオバマ候補が当選した場合、6カ国協議無用論が出る可能性については、“韓国政府は6カ国協議が平和的な核の解決のための有用な場という立場を、既に明らかにしている”と述べ、“アメリカも（今回の大統領選挙で)オバマ候補が当選しても、6カ国協議は続くと分析している”と語った。

ユ長官は一方で、“オバマ候補の外交チームで、まだ詳しい論議まではしていないと聞いているため、もう少し（把握する）時間が必要”と述べ、“根本的に核問題を見るアメリカの与・野党の視覚は同じ”と付け足した。

ユ長官は“北朝鮮と直接話し合うという点で違いはあるが、民主党も基本的に北朝鮮の核を受け入れないという立場”と説明した。