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ジョン・ボルトン前国連駐在アメリカ大使が、ラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで、“北朝鮮が核不能化施設を原状復帰すると脅したのは、ブッシュ政府からより多くの譲歩を引き出すための脅迫”と指摘した。

放送は8日、ボルトン前大使とのインタビューを紹介して、“北朝鮮の(核施設の原状復帰)は、北朝鮮が本気で核兵器の能力を放棄する意思がないということを再度見せてくれたもの”と伝え、“北朝鮮には決して、検証議定書に同意する意志がないだろう”と報じた。

ボルトン前大使は“北朝鮮は現在、虚弱なブッシュ政府が任期末に北朝鮮との核交渉を成功させたという遺産を残すために踏ん張ると、これを悪用してより多くの譲歩を得ようとしている”と主張し、“アメリカがここで更に譲歩することは検証案を無意味にすることで、北朝鮮はブッシュ政府がひざまずくかも知れないという賭博をしている”と分析した。

また、“北朝鮮はブッシュ政府が譲歩をしないとしても、アメリカ大統領選挙以後、特にオバマ候補が当選したら譲歩をすると期待している”と述べ、“北朝鮮はアメリカの政治環境に注目しており、今が強い立場を取ることができる適期と判断したのだろう”と付け足した。

ボルトン前大使は、北朝鮮が‘核施設原状復帰宣言’を行動に移すことについて、“私ならば今すぐにでもそうしたい”と前置きした後、“ブッシュ政府は北朝鮮が原状復帰を始める時点で2.13核合意に違反し、6カ国協議も失敗したと宣言しなければならない”と強調した。

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更に、“アメリカは中国にもう少し圧力をかけて、北朝鮮の核プログラムを中断させなければならない”と述べた。

ボルトン前大使はまた、“北朝鮮の政策を変えさせることができる国は中国”と言い、“中国が今まで様々な理由でそうした圧力をかけることができず、そのため北朝鮮も6カ国協議の参加国と結んだ協定を誠実に実践しないだろう”と説明した。

今後の検証体系については、“検証をする要員が、北朝鮮で広範囲にわたる検証活動を自由に行わなければならない”と述べ、“ただ北朝鮮には決して、実際の検証体系を受け入れる意思がないため、ブッシュ政府にとってはテロ支援国解除が唯一のてこだ”と強調した。

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更に、ブッシュ政府が北朝鮮の核検証過程でプルトニウムとウラン検証を分離して処理すれば、対北テロ支援国解除を留保し続けなければならないと付け足した。

次期アメリカ政府の対北政策についてボルトン前大使は、“マケインがオバマに比べて北朝鮮問題についてずっと現実的な考えを持っていると思う”と前置きした後、“核拡散国と交渉したら外交は費用がかかるものと決まっているが、一番重要な費用は、外交をするうちに核拡散国は時間を稼ぎ、この時間を利用して自分たちの核兵器計画を完全にすることができるという点”と言い、民主党のオバマ候補の‘対北直接対話’の立場を婉曲に批判した。

また、次期アメリカ政府と北朝鮮の関係改善の可能性について、“個人的にも金正日と友邦になりたいという気持ちがない”と述べ、“むしろ金正日政権が交代し、自国民と全世界に対する金正日政権の脅威が除去されることを願っている”と強調した。