去る2月4日、国境地域に対する北朝鮮政府の合同グループ(検閲団)の逮捕を避けて中国に脱出した20人余りの警備隊の軍人のうち、10人余りが既に逮捕されて北朝鮮に送還されたと伝えられた。
20日に北朝鮮内部消息筋は“10人以上の脱出した警備隊員たちが既に北朝鮮に逮捕、送還された状態”と言い、”彼らに対する今後の処理も既に決定が出たと聞いている”と伝えた。
内部消息筋は“逮捕、送還された彼らのうち、職級が最も高い主謀者級は銃殺刑に処するという決定が下されたという”と語った。
これに先だち、北朝鮮政府は脱出した軍人たちを逮捕するために、中国に保衛部の逮捕組を急遽派遣し、中国の国家安全部と協力して捜査を行ってきた。 逮捕された10数人以外の脱走した警備隊員の行方は分かっていない。
消息筋は“現在、国境地域と各道ごとの警戒が大幅に強化され、国境地域に行く道路では武装した軍人が全ての車両と住民を検閲している”と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面彼はまた、各道ごとの境界を通過する政府の車両も検閲すると言い、今回の脱出の事態が非常に厳重に扱われていることを示唆した。
彼は“平壌-咸興、平壌-香山、平壌-新義州に向かう政府の車も武装軍人の検閲を受けている”と言い、 “今までは政府の車に乗って移動すればかなりの境界の警戒所は検閲なしで通過することができた”と付け加えた。
北朝鮮では自動車で道の境界を移動する時は車の使用の目的と移動の理由を作成して、保安局(地方の警察庁)に ‘自動車運行申請書’を提出して、‘通行証’の発給を受けることになっている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これ以外に地方の車が平壌に入る際は、‘自動車承認番号’を保安省(警察庁)で受けなければならず、ここには乗っている人の数まで正確に明記しなければならない。
一方、政府(党、人民武力省、内閣、保安省、 保衛部所属)の車は、国境地域と休戦ラインの地域を除けばほとんど全地域を制限なしに移動することができる。 また政府の車両はナンバープレートを見ればすぐ分かり、警戒所の軍人と保安員の制止を受けないのが慣行だった。
これによって“国境地域は勿論、内陸地域まで緊張感が漂っている”と言い、”暮らすために頻繁に移動しなければならない貿易業者たちと走り(問屋)の商人たちは相当不便な思いをしている”と消息筋は伝えた。