北朝鮮民主化同盟のファン・ジャンヨプ委員長は、6ヶ国協議の‘2・13 合意’により、初期の履行過程で寧辺の5メガワット級の原子炉を閉鎖するとしたことに対し、“北朝鮮の核問題の解決には役に立たないだろう”と評価した。
ファン委員長は19日、自由北朝鮮放送の‘ファン・ジャンヨプ講座’で、“北朝鮮が今、核を凍結させると言っているのは寧辺の核施設だけ”と語り、“プルトニウムで核兵器を製造した寧辺の原子炉はもう随分使い、余るほど(核を)作った”と話した。
更に、“1996年に軍需工業担当書記から‘プルトニウムは必要ない。既にウラン235で核を作るようになった’という言葉を直接聞いた”と述べ、“その後はウラン濃縮方法で核兵器を製造するようになっただろう”と明らかにした。
ファン氏は“6ヶ国協議で北朝鮮の核問題が解決されたというが、北朝鮮は濃縮ウランでパキスタンと(核を開発)したことを今も否認している”と 言い、‘2・13 合意’の履行過程で高濃縮ウラン(HEU)プログラムに対する申告及び廃棄過程を経なければならないという立場を明確にした。
ファン委員長は “北朝鮮の核兵器の使用は中国が反対するだけでなく、金正日政権の終末をもたらすことだから大変なこと”と言い、“北朝鮮の核兵器の戦略的目的は核を脅威の手段として韓国に親北朝鮮反米的な左派政権、容共政権を樹立すること”と憂慮した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、“北朝鮮は核兵器によって韓国ではなくアメリカに反対すると言うが、最近、韓国で保守政党であるハンナラ党が政権を取れば、核戦争が起こると圧力をかけていないか”と北朝鮮の ‘目的’が実現していることを強調、“本当に危ないのはこのことである”と付け加えた。
ファン委員長はまた、太陽政策について、“金正日独裁政権を強化するのに貢献したのか、韓国の民主主義を強化したのかということが評価の基準”と言い、“北朝鮮に恩恵を与えて金正日はむしろより丈夫な独裁の新しい服を着ることになった”と、その失敗について言及した。
また、“太陽政策によってむしろ韓国の民主主義がとけてしまった”と言い、 “金正日の政策は変わらなかったが、どうして対南政策だけ変わっているのか”と強く批判した。