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北京オリンピックの開催を控えて中国が国境地域の警備を強化し、在中脱北者が去年の3分の1である1万1千人になったという調査結果が発表された。

アメリカの‘難民移民委員会(USCRI)’が19日に発表した、‘2008年世界の難民調査’という報告書で、“中国国内の脱北者は昨年末現在、あわせて1万1千人に達し、中国政府によって強制的に送還された脱北者は1千人以下だった”と発表した。

USCRIが発表した去年の調査では、中国国内の脱北者が3万人、強制送還された脱北者は1,800人と推算され、1年間で3分の1減少した数値だ。

これについてUSCRIのベン・サンダース政策調査研究員は、“北朝鮮の1990年代半ばの深刻な食糧難の後、中国国内の脱北者の数が最低になった”と述べ、“これは中国政府が、脱北者が中国に越えて来ることを阻むために国境警備を強化して来たことと、北朝鮮の食糧難が以前ほど深刻ではないため”と説明した。

更に、“中国の脱北者10人中8人は中国人の男性と住んでいる脱北女性で、中国人と脱北女性の間に生まれた子供は最低5000人から8000人にのぼり、こうした子供たちは中国の市民権を主張しているため、中国国内の脱北者の数として出た1万1千人に含まれなかった”と明らかにした。

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また、中国にいる脱北者の第3国への出国については、“今年の3月現在、中国政府が北京駐在の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の保護を受けている脱北者17人に出国ビザを発給していない”と述べ、これは“中国政府がUNHCRに今年の北京オリンピックが終わるまでに脱北者に難民の資格を与えないことをしょうようしているからだ”と指摘した。

報告書はロシアについて、11月にロシアの民兵隊が亡命を申請した脱北者をロシア連邦の移民事務所の前で拉致したことを紹介した。名前が明らかにされていないこの脱北者は、ロシア連邦の移民事務所の電話に出て事務所に来た後、事務所側によって北朝鮮の保衛要員たちに身柄を渡されたが、 ウラジオストクで脱出に成功したと付け加えた。

ロシアで韓国への亡命を申請した脱北者チョン・グムチョルさんと推定されるこの脱北者は、昨年末現在、ロシアの市民権を持っている妻と一緒に第3国に定着することを待っており、ロシアで隠れて過ごしていると委員会は明らかにした。

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タイについては、“去年一年間で500人から600人ほどの脱北者がタイに違法入国し、タイ政府は今年1月と2月に約140人を韓国に送った”と述べてタイの努力を肯定的に評価したが、一方で収容所の劣悪な環境の是正を要請した。

報告書はバンコクの移民局の脱北者収容所には300人以上の脱北女性が収容されたが、トイレは1つしかなく、チアンライ州にある移民局の収容所は収容人員50人の場所に2倍以上である111人の脱北者が収容されていると明らかにした。