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アメリカ共和党の大統領選挙候補に確定したジョン・マケイン上院議員が27日(現地時間)、金正日を‘独裁者(dictator)’と指称して、北朝鮮の核プログラムの全面的な終息がアメリカの重大な国家的関心事と語った。

マケイン議員はこの日、コロラドのデンバー大学の演説で、“北朝鮮は独裁者金正日が核兵器を実験して、数個以上の核弾頭を保有したのがほとんど確かな地点にまで核兵器プログラムを遂行し、核とミサイルのノーハウをシリアをはじめとする他の国々と共有した”と指摘した。

また、“北朝鮮の核プログラムを完全に検証可能で戻ることができないように終息させることが、重大な国家的関心事”と主張した。

‘完全で検証可能であり、後戻りできない(CVID)’水準の非核化は、ブッシュ政府が執権の初期に立てた原則だったが、2期目に入り、北朝鮮との核交渉に立場を旋回した。

北朝鮮の核問題に関するマケイン議員のこうした立場は、この間何度も明らかにされたものだ。だが、民主党のバラク・オバマ上院議員と対決することになるアメリカ大統領選挙が5ヵ月後にせまり、第2段階の北朝鮮の核交渉が最終段階に入っている中で出たものであり注目される。

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マケイン議員は北朝鮮の核問題をはじめとする対北政策で、ブッシュ政府やオバマ議員とも明らかに対比される立場をとっている。マケイン議員はこうした立場でアメリカ国内の強硬派の結集を試み、韓国と日本など友邦国の支持も導き出そうとしていると見られる。

特に、自身が執権したら北朝鮮やイランなどのいわゆる‘ならずもの国家’の指導者と条件なしに会うと明らかにしているオバマ議員と、独裁者との条件なしに会うことがアメリカにとって何の助けになるのかと反対の立場を明らかにしているマケイン議員の間で対立が見られる。

北朝鮮の核交渉に関しても、オバマ議員はブッシュ政府が遅れはしたが、正しい道を進んでいると評価している一方、マケイン議員はCVIDの原則を前面に立てており、11月の大統領選挙で2人の候補が対決する場合、北朝鮮の核交渉を含めた対北政策が、有権者の判断の重要な選択基準になりそうだ。

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一方、マケイン議員は“核兵器が過度に増え、アメリカの国家の安保に対する脅威が増している”と述べ、“中国との核兵器の減縮と追加の核物質の生産の中断を導き出すための、戦略的な対話に乗り出さなければならず、ロシアとの新しい軍縮交渉も追求しなければならない”と提案した。

また、この日ウォールストリートジャーナルに掲載された寄稿文で、“独裁者と条件なしの交渉はできない”と、ブッシュ政府の融和的な対北交渉の姿勢を批判した。

マケイン議員は“北朝鮮の核プログラムの完全で検証可能かつ、後戻りすることができない廃棄のために、国連安保理の決議を活用しなければならない”と延べ、北朝鮮の核問題に対する韓 ・米 ・日3カ国の協力の強化も強調した。

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更に、“‘大規模な収容所体制を運営している独裁者’と条件なしに話し合ってはならない”と主張し、北朝鮮の人権問題を度外視したまま、核交渉を進展させてはならないと指摘した。