北朝鮮の政治犯収容所の’完全統制区域’を出た初めての脱北者、シン・ドンヒョクさんが1日(現地時間)、米上院議員会館の前で“国際社会で北朝鮮の政治犯収容所を無くすために力を合わせてほしい”と訴えた。
シンさんはこの日、‘北朝鮮自由週間’の一環として開かれた記者会見で、“昨日、ホロコースト(ナチスの大虐殺)博物館に行って来た。21世紀の現在も、北朝鮮にはナチスの収容所が存在している”と語った。
シンさんは完全統制区域であるケチョンの第14号管理所で、収監者の夫婦の息子として生まれて22年間そこで暮らし、2005年に劇的に脱出、2006年に韓国に入国した。去年の10月には手記も出版し、収容所の残酷な人権弾圧の実態を話した。
シンさんは“管理所で暮らしていた時、金正日と金日成について学んだこともない”と言い、“収容所を初めて脱出した時、北朝鮮の社会で人々が笑ったり騷いだり、感情を自由に表現しているのを見て驚いた”と言い、強い印象を残した。
この日の記者会見では、サム・ブラウンバック(共和、カンザス)、ロバート・メネンデズ(民主、ニュージャージー)、ジョン・カイル(共和、アリゾナ)上院議員や、フランク・ウルフ(共和、バージニア)、ダイエン・ワトャ