国連のウィティット・ムンタボン北朝鮮人権特別報告官が、“最近、送還された脱北者に対する処罰が更に苛酷になるなど、北朝鮮の人権状況が全般的に悪化している”と、9日(現地時間)にVOA放送との電話インタビューで明らかにした。
第7期国連人権理事会で、来年4月まで任務が延長されたムンタボン報告官は、“現在北朝鮮では食糧と肥料不足が非常に深刻な状況であり、商売をはじめ、資本主義活動をする住民たちに対する取り締まりも厳しくなった”と語った。
更に、“2件の送還された脱北者の事例について、寛大な措置を要請する書簡を、最近北朝鮮政府に送った”と述べ、“詳しい内容は10月の国連総会に提出する報告書に盛り込む計画”と明らかにした。
北朝鮮政府はジュネーブ駐在の北朝鮮代封狽?ハじて伝達するムンタボン報告官の書簡を拒否しているが、報告官は続けて、北朝鮮の人権の改善のための様々な建議事項を送っている。
ムンタボン報告官は2004年7月に国連の初代北朝鮮人権特別報告官に任命されたが、今まで一度も北朝鮮を直接訪問することができなかった。ムンタボン報告官は自身の訪朝に関して、“相変らず北朝鮮政府から肯定的な回答を受けることができていない”と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、“就任以来これまで、韓国、日本、モンゴルで主に現地での調査活動をしたが、来年は調査の対象国を拡大するための方案を模索しており、特に脱北者の流入が急速に増えている東南アジア地域に関心が高い”と明らかにした。
ムンタボン報告官は、北朝鮮の周辺地域で現地での調査活動をしているが、これは当事国の招待があれば可能だ。したがって、脱北者の第1次経由地である中国でも、ムンタボン報告官の接近は制限されている。
一方、ムンタボン報告官は、食糧不足が人権状況の悪化につながっている現在の状況では、北朝鮮政府の姿勢の変化がいつになく重要だと指摘した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面報告官は、“北朝鮮政府が国際社会に対する開放と交流の幅を広げて経済発展を続け、同時に人権状況も改善することを望む”と述べ、“これは全ての人にとって利益になる結果を生むだろう”と明らかにした。
更に、“北朝鮮の住民は国際社会から絶対に忘れられておらず、一人ではないという点を伝えてほしい”と要請した。