北朝鮮の労働新聞は15日、金正恩が江原道東部戦線の砲兵部隊を訪問し「東部戦線を守る砲兵部隊の訓練目的は海上軍事境界線を越え侵入する敵を強烈な砲兵火力打撃で鎮圧すること」であると述べ、砲実弾射撃訓練を直々に指導したと伝えた。
同訓練は北朝鮮が前日正午12時ごろ、軍事境界線(MDL)付近の江原道高城から日本海上に放射砲と海岸砲100発余りを発射したことを言及したものと思われる。
同紙は「金正恩が火力打撃順序と方法、目標を定め、射撃命令を下し双眼鏡で見守った。雷のような爆音で351高地戦場を彷彿とさせた」と強調した。
さらに金正恩は「最前線を守る171軍部隊哨所を巡回し東大門哨所を鉄壁で守らなければならない。指揮官らは最前線軍人の軍務生活条件の整備のため、足がすり減るまで駆け回らなければならない」と強調したと同紙は紹介した。
また「171軍部隊の砲実弾射撃訓練を金正恩が指導し、全体人民軍将兵らが高度の激動状態を維持しなければならないと述べた。今日の訓練を通し、金正恩は人民軍将兵らが最高司令官の攻撃命令のみを待っていることを確認した」と主張し、「現情勢の要求に合わせ戦線部隊の戦闘準備を抜かりなく整えなければならない。敵が我々を少しでも攻撃するならば、千金でも買うことの出来ない機会を逃すことなく即自的な殲滅的打撃を行う」と付け加えた。
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金正恩が訪問した351高地は江原道高城周辺の月飛山東側2kmの地点にある東部戦線の戦術的要衝の地で、朝鮮戦争が最終段階に突入した1953年、熾烈な高地争奪戦が展開された場所として有名。
一方、同紙は金正恩の同行幹部としてファン・ビョンレR総政治局長、リ・ヨンギル総参謀長、ソ・ホンチャン人民武力部第1副部長、パク・ジョンチョン副総参謀長兼火力指揮局長が参加し、金正恩は哨所に双眼鏡、自動歩銃、機関銃などを贈り、軍人らと記念写真を撮影したと伝えた。