人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮は10月にオープンした、平壌大同江沿いに位置するムンスウォーターパークを多くの住民が利用していると宣伝しているが、実際に住民らは同施設への訪問を好んでいないと伝えられる。北朝鮮当局が同施設への訪問を強制的に指示しており、住民は商売などができず生計に支障をきたしているという。

平壌の消息筋は3日、デイリーNKとの通話で「11月から人民班を通してムンスウォーターパークに利用券が配布され、指定日ごとに一回ずつ訪問しなければならないという指示があった。生計を維持するので大変な一般住民は、中間販売商人に利用券を売るなど関心がない。北朝鮮当局は金正恩の配慮であると宣伝し、同施設への訪問を強制している。商売で忙しい住民は水遊びをする余裕などない。建設着工のニュースが住民の間に広まった当時から『これは幹部と新興富裕層のためのもの』と思われていた。上(当局)がいくら宣伝しても、過去とは異なる北朝鮮当局のこうした配慮を疑う住民が多い。中間で利益を収めようとしていた闇業者は住民の関心がいまいちで大変困惑している」と現地の様子を紹介した。

利用券の配布を受けられなかった住民の一部は、好奇心で個人的に利用料を払って同施設を訪問している。消息筋によれば、現在、同施設の入場料は国定価格基準450ウォンとなっているが、実際は入場料2000ウォンと使用量5000ウォンを払わないと入場できない。

住民は同施設へ訪問する際、ダフ屋を通して入場券を購入しているという。何千ウォンか追加で支払えば野外プールはもちろん、室内プール場とサウナも利用できる。

消息筋は「総じて一度訪問するためには7000ウォン程度が必要。これは米1キロ以上を購入可能な額。一日遊ぶためにこうした額を払う住民はほとんどいない。企業所別、区域別に訪問を奨励しているが、その時間に商売をして金を稼ぐほうがいいいという住民が多い」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

住民らはムンスウォーターパークへの強制訪問はさておき、同施設に供給される水と電気が浪費であると考えている。

消息筋は「最近、平壌でも中心区域は一日4時間、外郭地域は1時間程度しか電気が通じず劣悪な状況。温水どころか水道が凍り水の供給が最悪の状況。水道供給が優先される同施設への反感から、ここを訪問した住民への非難も発生している」と説明した。

一方、北朝鮮当局は企業所別に模範的な単位を選定し、同施設への見学を奨励している。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

消息筋は「企業所の社長は生産量が増えれば(ウォーターパーク)訪問の恩恵が与えられるといって労働者を奨励している。平壌で大きな大会が開かれるたびに、地方から来た労働者がここを訪問するため、平壌の住民より地方から来た幹部などでにぎわうことがもっと多いとも聞く」と紹介した。