北朝鮮の労働新聞は21日、「朝鮮人民軍第2次保衛部員大会」開催のニュースを伝えるとともに、眼鏡をかけた金正恩が主席壇に座っている写真を公開した。熱心に活動する指導者のイメージを構築するために公開したものと思われる。
金正恩の眼鏡姿が公開されたのは異例のこと。昨年10月の党創立記念牡丹峰楽団の公演映像で登場して以来初めて。
専門家らは脱北者の証言を引用し、北朝鮮の最高指導者が眼鏡姿で業務を行う姿は、北朝鮮住民に熱心に働く指導者、知的で真面目な姿の指導者像を植え付ける効果があると説明した。過去、金正日も眼鏡姿を何度か公開したことがあり、金日成はほぼ全ての公開活動で眼鏡をかけていた。一部では「金日成の真似」との解釈も出ている。
元高位幹部の脱北者はデイリーNKに「年齢の若さをカバーしようとしている。金日成を真似ようとしている可能性もある。北朝鮮の住民は最高指導者が眼鏡をかけていても何とも思わないが、頻繁に繰り返されることで落ち着いた印象を与えることもある」と話した。
世界北朝鮮研究センターのアン・チャニル所長は「金正恩が30代前半の若さで目に病気があったり視力が悪いとは思えない。偶像化の一環で熱心な指導者のイメージを作るため、意図的に眼鏡をかけて登場したのでは」と分析した。