北朝鮮で青少年犯罪が増加する中、黄海道で住民社会を震撼させる凶悪な性犯罪事件が発生し、当局が加害者の未成年3人に対し極端な処罰として即決処刑を下したと、韓国の独立系メディア・サンドタイムズ(ST)が報じている。STによれば、当局は「コッチェビ(浮浪児)及び青少年犯罪の完全掃討」を指示し、特別掃討組織を編成したという。
STによれば、事件は昨年の夏、兵役を終えて帰郷の途上だった女性除隊軍人に対して発生した。女性はバスで黄海南道の苔灘(テタン)郡へ向かっていたが途中で車両が故障し、やむを得ず徒歩で移動していた。現地消息筋は「除隊軍人の女性は目立つ容貌で、周囲の注目を引いていた」と語った。その時、近くを通りかかった同地域の高校卒業班の男子学生3人が女性に接近し、人目のない場所へ連れ込み危害を加えたうえ、「顔を見られた」として殺害したとされる。STによれば、3人は被害者の荷物を持ってバス停に戻り、平然とバスに乗車したが、そのバスは偶然にも被害女性が降りた車両であった。
運転手は、学生らが女性の荷物を持っていることを不審に思い、安全部(治安機関)にバスを乗り付けて通報。駆けつけた安全員により3人は逮捕された。取り調べで犯行を自白し、現場捜索の結果、被害者は変わり果てた姿で発見された。STによれば、最後の瞬間、女性は「せめて両親の顔を一度でも見せてほしい」と懇願したが犯人らは聞き入れなかったという。
(参考記事:北朝鮮女性を追いつめる「太さ7センチ」の残虐行為)
事件は即時に平壌へ報告され、STによれば、当局は3人が未成年であるにもかかわらず即決で刑執行を命令したとされる。
北朝鮮には独立した弁護士の活動が事実上、存在せず、司法が客観的に運用されているとは言い難い。そのうえ、法の規定に基づかない超法規的な処罰も横行しているとされる。
