北朝鮮が第9回朝鮮労働党大会を機に、金正恩総書記の娘・ジュエ氏を本格的に後継者に内定する手続きに入るのかに注目が集まっている。党規約に、金正恩氏体制を強化する内容や、南北関係を「敵対的な二国家」と規定する内容を明文化するかどうかも関心事だ。
朝鮮中央通信は18日、前日に平壌の錦繡山(クムスサン)太陽宮殿で、第9回党大会代表者に対する代表証授与式が行われたと報じた。式典には党・政府の高官らが出席し、代表者らは授与式後、金日成主席と金正日総書記の遺体が安置されている錦繡山太陽宮殿を参拝した。
代表証授与式を機に、党大会が間近に迫っているとの分析が出ている。2016年に開かれた第7回党大会では、代表者が同年5月2日に平壌入りした後、5月6日に党大会が開幕した。2021年の第8回党大会も、2020年12月30日に代表証授与式が行われ、2021年1月5日に開幕した。
今回の党大会の最大の注目点は、ジュエ氏が後継者内定者としての地位を公式化するかどうかだ。これに先立ち、韓国国家情報院は12日、国会情報委員会において、ジュエ氏が後継内定の段階に入ったと評価していると報告した。
北朝鮮の主要な国家行事でジュエ氏の姿が相次いで公開されていることも、後継構図と連動した象徴的な動きだとの見方が出ている。北朝鮮メディアは前日、平壌で行われた「5万戸住宅」竣工式に出席したジュエ氏が、住民と交流する様子を報じた。事実上、次期指導者としての姿を強調しようとする狙いと解釈される。
ただし、18歳以上でなければ入党できないという党の規定上、まだ党員資格のないジュエ氏が、すでに後継内定段階に入ったと判断するのは時期尚早だとする見方もある。
また北朝鮮が、党大会で韓国との南北関係を「敵対的な二国家」と規定する内容を党規約に明文化し、今後、最高人民会議でこれを憲法に反映させて公表する可能性も取り沙汰されている。
