北朝鮮は、民族の祝日である旧正月(陰暦正月)よりも、5年に1度開かれる最大の政治行事、第9回朝鮮労働党大会の雰囲気を盛り上げることに力を注いでいる。党大会を前に、金正恩総書記は連日、娘のジュエ氏を伴い、いわゆる「愛民行動」を演出している。
北朝鮮メディアは、今後5年間の国家運営方針を示す党大会の代表者らが首都・平壌に集結したと報じた。準備はすでに完了し、平壌駅前には大会を宣伝する大型の掲示物が設置された。16日の故金正日総書記の誕生日と旧正月が重なり、祝賀ムードは一層高まっている。
こうした中、金正恩氏は父の遺体が安置される錦繡山太陽宮殿を参拝する代わりに、娘ジュエ氏と共に平壌市内の新築マンションの竣工式に出席した。北朝鮮は、過去5年間で5万世帯の住宅建設目標を超過達成したと強調し、党大会でさらなる大規模開発計画を打ち出す方針を示唆している。
式典では、ジュエ氏が新居に入居する住民を抱き寄せ、祝福する場面が演出され、労働新聞など国営メディアで大きく取り上げられた。専門家の間では、後継構想を国内に印象付ける狙いがあるとの見方が出ている。さらに、ロシア派兵で戦死した兵士の遺族向け住宅団地を訪れた際には、金総書記より前に立つように見える場面もそのまま放映された。
韓国国家情報院は、金正恩氏が4代世襲に向けた「後継内定段階」に入ったとの見方を示している。ただ、推定13歳のジュエ氏は、18歳以上でなければ党員になれないとされる規約のため、今回の党大会で公式な役割を担うかどうかについては、見方が分かれている。
