中国当局による北朝鮮産たばこの違法な流通取り締まりが、徐々に強化されている。中国遼寧省丹東周辺で、正式な輸入手続きを経ずに北朝鮮たばこを持ち込み販売していた中国人らが最近、高額の罰金に加え実刑判決を受けたという。
デイリーNKの中国現地情報筋によると、丹東で1月初め、北朝鮮産たばこを違法に流通させた容疑で裁判にかけられた中国人らに対し、罰金20万元(約4100万ウォン)とともに懲役2年の実刑が言い渡された。
北朝鮮メディアが習近平国家主席をぞんざいに扱うなど、両国関係の冷却化が観測されている中、中国当局は北朝鮮産物品の不法搬入から流通過程全般にわたる調査に着手している。北朝鮮産品を密かに持ち込む密輸業者だけでなく、保管や販売に関与した商人まで捜査対象となり、関連市場は大きく萎縮しているという。
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中国で流通する北朝鮮産たばこは、税関を通じて正式に輸入された製品と、密輸品が混在しているとされる。現地商人も両方を扱ってきたが、取り締まりが厳しくなるにつれ、正規品か密輸品かを問わず北朝鮮産たばこを販売すること自体が大きな負担になっている。
情報筋は「中国の密輸業者や商人の間では、北朝鮮たばこ商売にはもう手を出しにくいという話が広がっている」と現地の雰囲気を伝えた。
一方で北朝鮮側は、中国市場でのシェア維持・拡大を狙い、製品の多角化を加速させているという。北朝鮮内部情報筋によれば、「ネゴヒャン」「鴨緑江」「平壌竜峰」「泰成」など主要工場では、一般型(レギュラー)からスリム、スーパー・スリムまで規格を広げ、タール含有量も段階的に細分化した新製品を相次いで投入している。
こうした戦略が中国での需要を押し上げる主要要因になっているとの分析もある。実際、中国で北朝鮮産たばこの需要は徐々に高まっているという。
価格が比較的安い点も需要を支える要素だ。中国で流通する北朝鮮たばこは1カートン70~450元と幅があるが、特にコストパフォーマンスの良い120~200元の中低価格帯が人気を集めているとされる。
一部では、中国で北朝鮮産たばこの需要が途切れない以上、当局の統制や取り締まりにもかかわらず、違法流通が完全に根絶されるのは難しいとの見方も出ている。情報筋は「取り締まり強化で業者の動きが一時的に鈍ることはあっても、需要がある限り、何らかの形で流通と販売は続くだろう」と述べた。
