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昨日(7日)の統一部業務引継ぎ委員会の業務報告を見守った所感を、隔世の感と表現することができる。

統一部はこの日の業務報告で、“この5年間、北朝鮮に引かれていくという印象が多く、平和と安保の進展も満足なものではなかった。特に、この間の支援にもかかわらず、北朝鮮の改革開放が実現せず、対北政策の効果が充分でなかった”と反省した。

北朝鮮が核実験をしても対北支援を遅らせなかった‘威風堂々’たる統一部の姿は、この日陰も形もなかった。自ら太陽政策の伝道師を自称した統一部の官僚の勢いは見られなかった。‘無原則の対北支援’という対内外の批判を、南北の和解と朝鮮半島の平和というもっともらしい論理で、一貫して黙殺してきた自らの姿も反省した。

この日報告をした統一部の官僚の中には、CNNで北朝鮮の人権関連プログラムが放送された日の朝、“特に内容はなかった”と安堵の表情を見せた人もいる。また、太陽政策の伝道師を自称して、北朝鮮人権団体の代表に会った席でも、‘太陽政策’の広報に熱をあげた人もいる。

分配の透明性の確保が充分でないという指摘に、‘最善をつくしている’という言い訳だけした人もいる。こうした人たちがこの日、拉致被害者-国軍捕虜の解決のために一層まい進すると念をおした。

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統一部は当初、業務引継ぎ委員会で部処の統廃合第1候補としてあげられた。最近は、統一部を生存させる方向に向かっているという消息が出ている。この日の報告でも、統一部の幹部は南北関係の安定した管理を述べ、生き残るための名文を立てようとした。

こうした幹部の切実な利害関係を離れても、統一部が政策機能と南北関係の管理のために必要だという主張は一理ある。だが、統一部の内部の人的刷新は避けられないというのが衆論だ。太陽政策の伝道師たちが占領している統一部が、李明博政府の実用主義対北政策をきちんと推進するかどうかについては、極めて懐疑的だからだ。

北朝鮮に一旦無条件支援したら、南北関係が維持できると考え、北朝鮮が会談で意地をはっても‘一理ある’と受け入れ、北朝鮮に無理な要求をすれば南北関係が破綻するかのように軽はずみに行動する人々が、北朝鮮の変化を誘導する新しい南北関係を作っていくことは難しいだろう。

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墜落するのは羽があるからという言葉がある。この言葉はオーストリア出身のインゲボルク・バッハマン(Ingeborg Bachmann)の同名の詩集にある。空を飛んだから墜落して、羽があるからまた飛ぶことができるという意味が含まれている。

国政全般を主導した統一部の墜落は充分に予想された。統一部が再び飛ぶためには、新しい羽が必要だろう。北朝鮮の金正日政権をしっかりと隠してやり、後の面倒を見た羽を引き離して、北朝鮮政権の改革開放を導くことができる実用主義の羽をつけなければならない。その作業が人的刷新ということは言うまでもない。