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いつ来るかも分からない金正日総書記の現地視察の準備のため、数万人の突撃隊員(建設労働者)が、零下20度の酷寒の中、道路の建設にかり出されていると内部消息筋が伝えた。

この消息筋は3日、’白頭山革命戦跡地建設’を目標として発足した‘党の思想宣伝突撃隊(略称6.18突撃隊)’の隊員3万人が、最近サムス発電所の道路の建設に動員されたと知らせた。

消息筋は“12月の中旬から6.18突撃隊が、サムス発電所と恵山市のワンドク駅(金正日専用駅)の道路の建設のために、全員動員されて工事を始めた”と伝えた。

道路建設の目的は、金正日総書記のサムス発電所訪問に備えるも
のだ。道路は金正日専用駅であるワンドク駅と、サムス発電所間の 55里の区間に建設される。

サムス発電所とワンドク駅の間には、2003年に既に建設された道路があった。この道路で再び工事が始まったのは、2006年3月に金正日総書記がここを訪問して、道路の状態に不満を言ったからだという。

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2003年の道路建設当時も、両江道恵山市は数万人の住民たちを動員して工事を進めた。特に、2006年3月の金正日総書記の訪問直前には 、6.18突撃隊まで動員された。最後の1週間は道路の雪かきと氷の除去作業まで行われた。

住民のこうした労力にもかかわらず、金正日総書記は自らを警護する護衛総局の幹部たちに、道路の状態に対して不満をもらしたという。

金正日総書記の訪問の直後、両江道の党委員会と6.18突撃隊の幹部たちは、護衛総局から厳しい批判を受けた。批判の内容は道路が恵山市内を通過するという点と、恵山とサムス発電所間のヨンボン山の道路のカーブが非常にひどく、将軍様をおつれするには危険だというものだった。

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消息筋は”当時、大々的な思想闘争まで組職されて、急いで工事を終えた”と述べ、”金正日専用の直線道路を新たに建設するため、恵山-タンチョン間の道路工事を終わらせた突撃隊が投入された”と語った。

今回新たに作られる金正日総書記専用道路は、恵山市の住民地区を通らずに、ワンドク駅からサムス発電所まで直行する道路だ。

この道路は金正日総書記専用道路である’1号道路’であるため、道路が完工されても一般の住民はもちろん、幹部も利用することができない。金正日総書記だけが利用できる道路だ。

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消息筋は”山の中腹をけずって、膨大な土を処理するのに、韓国産の掘削機2台と15トン積載のトラックも数台作業現場に投入された”と言った。

消息筋によれば、工事に動員された突撃隊員は、零下26度前後の酷寒の中で、寒さに震えながら作業をしているという。周辺の山も多くに畑が作られていて木がないため、薪も全くない状態だ。

道路工事のため、突撃隊だけでなく、住民の被害も大きいという。寒さに震えた突撃隊員たちが、周辺の村の垣根や木作りのトイレまで壊して薪にしているという。

“将軍様の訪問もよいが、突撃隊と住民の被害が大きくて、不満も大きいのではないか”と問うと、“こういうことは、将軍様をお迎えするたびにいつもあることだ。将軍様の道路の建設なので、不満があっても何を言えるのか”という返事が帰ってきた。