人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮が軍強硬派で元人民武力部長の金格植(キム・ギョクシク)を金正恩時代の軍ナンバー2といえる総参謀長に任命した。朝鮮中央放送など北朝鮮メディアは22日、崔龍海(チェ・ リョンヘ)軍総政治局長の特使訪中のニュースで、見送りに出向いた幹部の名簿を読み上げる際、金格植(75・大将)を総参謀長と呼んだ。

北朝鮮当局は最高人民会議で行われる国防委員会人事を除いては、国営メディアに登場する呼称を通して補職及び階級変動内容を公表してきた。

最近、人民武力部長に50代のチャン・ジョンナム(上将-韓国の中将階級)が任命され、金格植が軍元老となり引退したとの推測が提起された。しかし金格植は人民武力部長よりも実質的に核心職務である総参謀長に異動し、北朝鮮軍での地位をさらに強めている。

北朝鮮専門家らは今回の金格植の総参謀長への起用について、金正恩が軍部の核心幹部の人事におけるアウトラインを完成させたものと解釈。金正恩は新進軍部人事を好む一方で、経験と能力、忠誠心の側面から金格植を再び選択したとも推測される。

3、4月、北朝鮮が朝鮮半島での軍事的威嚇と国家級訓練を強行する過程で、玄永哲(ヒョン・ ヨンチョル)元総参謀長の指揮権行使において不十分な点が現れた可能性も提起される。しかし金正恩の頻繁な人事及び階級変動が、即興的で感覚的な判断に基づくためとも指摘される。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

世宗研究所のチョン・ソンジャン主席研究委員はデイリーNKに「金正恩は軍部内で少壮派中心に忠誠心や能力に長ける人物を探したがいなかったため、高齢にもかかわらず金格植を再度登用したのでは。金格植の忠誠心と軍での経験などを考慮し、核心要職である総参謀長に登用したと思われる」と分析した。

金格植は金正日が存命の頃、彼からの信任が篤かった。昨年7月、労働新聞に金正恩に忠誠を誓う記事を掲載しており、10月に人民武力部長に任命された。また金格植は西部前線地帯を管轄する2軍団長を13年、西海NLL(北方限界線)を管轄する4軍団長も受け持つなど、前線の野戦軍で経験が豊富である。

ある北朝鮮専門家はデイリーNKに「党を中心に体系を管理している金正恩が幾度の議論と試験を経て、1次的に軍に対する人事を完了したと評価できる。体制をともに維持していく覚悟ができている人物に人事を断行することが予想され、今後はその人物を中心に軍を統制していくだろう」と展望した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

一部では金正恩が総参謀長に強硬派の金格植を任命したのは「今後は強硬な対南政策を目指していく」との韓国へのメッセージとも読み取れる。チョン主席研究委員は「強硬派の金格植を登用することで、対南強硬基調を続けていくことを表明したもの」と分析した。