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北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長が非公式に中国を訪問したが、成果なく帰国したと北朝鮮の内部消息筋が伝えてきた。この話が事実なら、今後中朝関係が大きく変化する可能性もある。

8日午後、北朝鮮の高位内部消息筋は「先月末に金養建部長は、金正恩の訪中問題を議論するために非公開に北京を訪問した。金部長と会見した中国外務省の担当官、副部長や部長でもない局長級だった。これに対して北朝鮮側は、『外交的な屈辱』と受け止め、中国との高位級の交流をこれまで拒否している」と伝えてきた。

さらに、「中国外交部は、金部長に対して『最高指導部の訪中問題を議論する時ではない』との公式立場を伝えたが、金部長はこの対応に失望を表し、中国共産党対外連絡部の王家瑞(ワンジャルイ)部長をはじめとする高位層とも会わず、即帰国した」とのことだ。

韓国の外交部は、金養建訪中について「事実確認できていない」という見解だ。しかし、最近になって中国が国連制裁決議に賛同したり、独自に金融制裁を発動した動きなどから、まったくあり得ない話でもない。

中国が北朝鮮へ高位級特使を派遣するという観測もあった。しかし、武大偉中国朝鮮半島事務特別代表は2日、訪中したイム・ソンiム朝鮮半島平和交渉本部長と会談した席で「中国政府レベルで、北朝鮮に特使を派遣する計画はない」とコメントしている。

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中国銀行は7日、北朝鮮の「朝鮮貿易銀行」が持つ口座を閉鎖し、金融取引を全面的に中止すると発表した。中国外交部スポークスマンは、「安保理決議に関連して、中国は引き続き厳しい措置をとっている」と述べた。

北朝鮮は2ヶ月にわたる強硬姿勢から転じて、軟化姿勢をみせつつあるが、この背景には中国の強い圧力が影響しているという声もある。

イ・テファン世宗研究所の中国研究センター長 は、「(訪中が事実なら)核実験やミサイル発射をしないとの確約が必要だが、それはなかったとだろう。何も変化がない状況で、中国が北朝鮮の提案を受け入れることはない」と述べる。

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また、パク・ビョングァン国家安保戦略研究所の研究委員は、中国銀行の今回の措置について「北朝鮮に『勝手にするな』という警告メッセージだ。北朝鮮の勝手な行動に対して中国が手綱を締めているようなものだ」と話す。

朴研究員は、「中国の基本的な対北政策の転換をもたらすものではない。核、ミサイルについて北朝鮮が柔軟な姿勢を見せて、6カ国協議などの対話チャンネルに復帰した場合、制裁は緩和されるだろう。今回の中国のスタンスは、北朝鮮に圧力と警告メッセージを送るとともに、国際社会の強調に沿って、米中間の緊密な協力体制が機狽オていることを示している」と述べた。