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[ワシントン 16日 ロイター] – 米財務省は16日、北朝鮮とロシアに対し新たな制裁を科すと発表した。

北朝鮮のロシアに対する金融・軍事支援や弾道ミサイルプログラムが対象で、ゴールデン・トライアングル銀行やコリア・マンダル信用銀行など北朝鮮の銀行のほか、軍幹部やその他の当局者、ロシアの石油輸送会社が含まれる。

ロシアのウクライナ戦争に対する北朝鮮の支援を阻止することを目的とした米国による新たな措置となる。
北朝鮮とロシアは近年、外交や経済分野で関係を強化しており、6月にはロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問し、相互防衛協定で合意した。

対象となった北朝鮮の軍幹部らは、ウクライナ戦争支援のために北朝鮮がロシアに派遣した数千人の兵士の中に含まれているとした。ロシアは自国側に北朝鮮軍が存在するかどうか確認も否定もしていない。

制裁は指定された団体の米国資産を凍結し、米国民との貿易を禁止するほか、米国の金融システムとの取引を遮断する。

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北朝鮮に石油とガスを輸送しているとされるロシアに拠点を置く貿易会社に制裁を科した。対象企業には、ボストーク・トレーディングやノボシビルスコブルガズなどがある。財務省はこれらの企業が2022年から少なくとも24年4月まで北朝鮮に「数千トンの石油とガス」を輸送したと指摘した。

これとは別に韓国外務省も同日、北朝鮮とロシアの違法な軍事協力に関連する11個人と15団体をブラックリストに掲載したと発表した。
米国、韓国、オーストラリア、英国、フランス、日本を含む10カ国と欧州連合(EU)はこの日、北朝鮮とロシアの軍事関係強化を強く非難する共同声明を発表した。

米財務省のブラッドリー・スミス次官代理(テロ対策・金融情報担当)は、直近の長距離弾道ミサイル発射実験やロシアへの軍事支援強化を含む北朝鮮の行動は地域の安定を損ない、プーチン氏のウクライナでの戦争を持続させると指摘。

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「米国はこのような不安定化を招く行動を可能にする不正な調達やネットワークを破壊することに引き続き尽力する」と述べた。

米国と韓国の制裁は、ウクライナ戦争支援のためにロシアに派遣された朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク副総参謀長らが対象となった。

韓国の制裁にはウクライナ戦争に派遣された「暴風軍団」として知られる北朝鮮の特殊部隊やそのトップも含まれる。

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