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ソウル中央地検公安2部(リ・チャンヘ部長検事)は、9日、無断の訪朝、104日間滞在中の体制の激励・賞賛の疑い(国家保安法違反)でノ・スヒ(68)全国統一汎民族連合(汎民連)南側本部議長代行を拘束起訴した。

また、背後で北朝鮮工作員と連絡してノ氏の北朝鮮密入国と帰還を企画・主導した疑い(国家保安法違反)などで汎民連南側本部ウォン・モ(38)事務処長(組織上「処」と称する部署の長)も共に拘束起訴した。

検察によれば、ノ氏はウォン氏と共謀し、金正日死亡100日追慕行事に参加するため、3月24日、中国北京を経、駐中・北朝鮮大使館を通じた航空便で北朝鮮に入国した。彼は、104日間北朝鮮に滞在し、金日成と金正日を賞賛するなど利敵活動に同調、北朝鮮工作員と会合した後、先月5日韓国に再入国した疑いを受けている。

ノ氏は、金正日死亡100日追悼行事に参加、金正日の肖像画に敬拝し、「偉大な指導者金正日同志は永遠に私たちと共にいらっしゃる」と言う文句が書かれた汎民連南側本部名義の花輪を献花した。また万景台、錦寿山太陽宮殿、愛国烈士稜、白頭山密林の野営地などを訪問し、金正日美化・讃揚の発言を行い、汎民連北側本部議長などと3度の会合を持った。

万景台は金日成生家で、錦寿山太陽宮殿は金日成・金正日の遺体が保管されている場所、白頭山密林の野営地は金正日の出生地と、北朝鮮が宣伝する金一家の偶像化聖地だ。

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検察は、ウォン氏の家で押収した移動式保存装置(USB)の削除された文書などを修復。ノ氏の帰還時期に関して汎民連南・北側本部が緊密に協議したこと共同報道文の発浮など、北朝鮮密入国から帰還に至るまで一連の過程で緊密に共謀していた事実を明らかにした。

検察関係者は、ノ氏などが陳述を拒否し、事務所と自宅コンピューターから削除された文書などを修復し、証拠を確保したと説明した。ノ氏とウォン氏は、2009年2月から今年2月まで、汎民連南側本部中央委員総会など主要会議を開催し、国内で対北利敵活動に同調、「三千里江山」、「民族大団結」など利敵表現物260余種類を製作・配布・所持した疑いも受けている。