北朝鮮国内で韓国産の衣類や電子製品などへの人気が高まり、韓国製品のまがい品まで登場していることが分かった。
内部消息筋は17日、“韓国製品があまりにも人気があるので、商人たちがにせ物まで作って売っている”と言い、“市場の取り締まり員たちが市場のあちこちを回って、韓国製品を回収する騷動が起っている”と伝えた。
北朝鮮の住民が韓国製品を好む理由は、およそ3種類ある。韓国ドラマが北朝鮮で流行し、韓国に対するイメージが大きく改善され、中国で韓国製品が高級ブランドとして人気があるという影響がある。また、北朝鮮で人気を呼んだ‘クックー圧力炊飯器’のように、実際に韓国の製品を使っている北朝鮮の消費者の評判がよい。
北朝鮮の富裕層や幹部は、韓国製品の質がよいと言い、冷蔵庫やテレビなどの高価な電気製品は韓国製を好む。北朝鮮の税関では、韓国製品の輸入を禁止しているが、この間、裏金の取り引きや密貿易を通じて、かなりの量が流入してきた。
だが、需要に比べて供給はわずかで、不足している状況だ。商人たちは密貿易でも供給が不足すると、韓国製品のまがい品まで作って売っているという。にせ物の韓国製品は電気製品や衣類、手袋、めがね、くつ、ベルトなど多様だ。中国国内に韓国の模造品があふれているのと似ている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮では、韓国製品の偽造もますます精巧になっていると伝えられた。衣類などの製品は中国産が税関を通過した後、中国の商標を捨て、家内手工業者が韓国産の商標を付ける。こうしたイミテーションは、中国産に比べて高値で売れる。
消息筋は“女性用の化粧品は女性が使ったら一発で分かるので、にせ物を持ち込まない”と言い、“男性用ライターや手袋、くつなどは、韓国の商標が付いていても多くが中国産だと思えばよい”と語った。
消息筋は“韓国産の衣類は特に人気が高い。服の裏側に‘Made in Korea’と書かれた商標(ラベル)を見て、韓国産なのかそうでないのか見分ける”と言い、“商標の多くは平安南道の南浦とピョンャ唐ナ作り、これを咸興や清津、恵山、新義州など全国に流通させている”と明かした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面最近、北朝鮮の市場の、ボタンや糸などの雑貨を売る売台の多くには、韓国服の商標があると脱北者たちは言う。消息筋によれば、住民はにせ物ということを知りながらも、韓国産のラベルが付いた製品を好むという。
このように、住民たちの間で韓国製品を好む現象が明らかになると、北朝鮮政府も税関の検閲を大幅に強化して、市場で韓国製品を没収する措置を推進している。12月現在、税関では裏金を出しても韓国製品の通関が困難な状態だ。市場で韓国製品の回収問題で取り締まり員と住民たちの間にいざこざが起こることもある。
消息筋は “商人たちはお客さんが来れば韓国製品を密かに売ることが多い”と言い、?取り締まり員たちは無視して、安全員が来たら密かに隠すので、取り締まりは容易ではない”と語った。