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北朝鮮は先日の金日成生誕100年を迎え、特別配給を支給するため住民らに各種費用を負担させたばかりだ。今度は朝鮮人民軍創立80周年を口実に、軍部隊援護物資調達との名目で多額を負担させていることが明らかになった。住民らは事実上の「税金」だと話している。

咸鏡北道清津の消息筋は24日、デイリーNKとの通話で「人民軍の名節(軍創立日)を控え、全国各地で人民軍隊支援物資の徴収作業が行なわれており住民の負担が半端ない。世帯単位でタオル、石鹸、歯磨き粉をはじめ、靴下や肌着に至るまで提供しなければならない」と話した。

毎年、軍創立日には住民の負担が発生したが、今年は80周年を迎えその負担額が大幅に増えた。消息筋は「例年なら1,000ウォン程度だったところが、今年は10,000ウォンを要求してきた。一食を稼ぐのも大変な状況で、とりあえず踏ん張ってみようという人が多い」と話した。

実際に、名節(太陽節、軍総建日)や各種群衆大会によりチャンマダン(闇市)が休業する日数が増え、商売で生計を立てている住民の負担は大きい。食事を欠かす世帯も増えているという。

太陽節に伴う休日は16、17日の二日間だったが、チャンマダンは14日午後から17日まで休業だった。軍創立日の25日当日も休業する。他にも金正恩の党第1書記推戴記念大会、韓国糾弾大会など度々の群衆大会が開かれるごとに当局は市場を封鎖した。

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消息筋は社会団体(女盟、職盟)でも食糧や慰問品を準備しなければならず、集められた「援護物資」は市・郡(区域)の党人民委員会幹部で構成された「人民代表団」が、周辺の軍部隊を訪問し調達することになっていると説明した。

また「中学校では授業を中断して人民軍隊慰安公演を準備し、市内の各芸術会館で公演したり、軍部隊での訪問公演を行っている。家頭女性(女盟員)もサークル(芸術公演)準備に駆り出されている」と話した。

消息筋は「今月は息もつけないほど目まぐるしい。当局による立て続きの駆け込み作業でくたくたな上、稼ぎが普段の半分にしかならず、住民はまた借金を強いられそうだ」と付け加えた。今回の軍創立記念日は整周年(10年周期の記念日)であるため住民も1日休日が与えられる。