中国と国境を接する北朝鮮の新義州(シニジュ)の町の様子がドローンによって撮影された。
150万人のフォローを持つロシアのBazaというアカウントは、メッセンジャーアプリのTelegramで、新義州市内をドローンで撮影した41秒の動画を公開した。キャプションは次のようになっている。
Redditのユーザーが北朝鮮領内にドローンを持ち込み、国境の町の生活を撮影した。彼は中国領内からドローンを飛ばした。
北朝鮮との国境の町、新義州は中国と密接に隣接しており、鴨緑江によって隔てられているだけだ。ユーザーのXiaoHao2は2020年に中国領内からドローンを飛ばし、新義州の写真を撮影したが、今になって共有することにした。(撮影後)すぐに、彼は恐らく不安になったのだろう。
通りには車や下水道のマンホールが異常に少ない。信号機の代わりに管制官がいる。建物は精神高揚のスローガンが書かれた赤い布で覆われている。
Xiaohao2のRedditアカウントを確認すると、19秒の長さの別の動画と12枚の鮮明な画像もアップロードされている。撮影地点は国境から2キロ入ったところで、2020年に撮影した、当時はドローンの飛行は禁止されていなかったとコメントしている。
しかし、北朝鮮はドローンに対して非常に敏感だ。
脱北者団体が2017年に国境地帯の中国側でドローンの飛行訓練を行ったことを受け、北朝鮮はドローン妨害装置を設置している。
動画が撮影された2020年と言えば、コロナで国境が閉鎖されていたころで、国境警備隊は自国民に対しても問答無用で銃撃を加えていた。
(参考記事:「気絶、失禁する人が続出」北朝鮮、軍人虐殺の生々しい場面)
もしドローンを飛ばそうものなら大騒ぎになっていたはずだが、なぜ北朝鮮からの反応がないのか、どうなって撮影したのか、許可はあったのかなど、詳細は全く闇の中だ。