12日(現地時間)にスイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会・北朝鮮人権特別報告官報告書評価会議に出席したパク・サンギ駐ジュネーブ韓国大使は、「ダルスマン北朝鮮人権特別報告官が勧告した脱北者の保護と、強制送還の禁止原則の遵守勧告を周辺国が受け入れなければならない」と述べた。
この会議では、ダルスマン北朝鮮人権特別報告官が今年2月に人権理事会に提出した報告書に対する議論と評価が行われた。報告書には脱北者の強制送還の禁止勧告が含まれている。同大使は、脱北者の保護義務を遵守する対象に周辺国を挙げたが、これは中国への間接的な圧迫と韓国政府は説明した。
ダルスマン特別報告官が人権理事会に提出した報告書には、北朝鮮の人権、人道状況が持続的に悪化していると懸念を表した。また離散家族、食糧危機、司法の正義・死刑制度・赦免制度を規定している刑法、拉致被害者、申淑子さん母娘の問題で進展した措置が必要だと勧告した。パク大使は「韓国政府は、ダルスマン特別報告官の活動を評価し、報告者の勧告を支持する」と語った。
続いて「韓国政府は離散家族、拉致被害者、韓国軍捕虜、申淑子さん母娘の問題の早急な解決努力を促す一方で、食糧問題では特別報告官の訪問許可を促す勧告と、国際基準に適合していない刑法の条項の改正勧告を北朝鮮は履行すべき」と要求した。
中国の脱北者強制送還の反対を国際社会に訴えるために11日にスイスに到着したキム·ヒョンオ前国会議長、セヌリ党のアン·ヒョンファン、イウンジェ議員ら、パク·ャjョン自由先進党議員などの国会代表団も今回の評価会議に参加し、脱北者の北送中断に関する韓国世論を伝えたという。