“北朝鮮の国家体制は既に揺らぎ始めた”
アンドレイ・ランコフ国民大教授は21日午後、デイリーNK第2次政策シンポジウム(’北朝鮮政権崩壊の可能性と金正日以後の朝鮮半島’)でこのように語り、“金正日体制を段階的な市場化政策で誘導して、統一に持ち込むという見込みは可能性が高くない”と主張した。
ランコフ教授は旧ソ連出身で金日成総合大学を卒業している。
教授は北朝鮮の改革開放の誘導と、このように長期的な統一シナリオは、盲目的な過程を前提としていると主張した。 すなわち、段階的に自由化される北朝鮮(金正日体制)が数十年の間、住民たちを統制しながら生存することができるということ自体が現実的に妥当ではないというのだ。
盧武鉉大統領を含めた参与政府の対北政策を主導してきた人たちは、北朝鮮を中国やベトナムのように変化させる努力が必要であり、事実上この方法が一番望ましいと主張してきた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面しかし、ランコフ教授は“このシナリオ(段階的統一)は中国と北朝鮮の間のおびただしい差を否定する、虚点が多い論理に基づいている”と語り、“中国式市場改革システムと北朝鮮式統制システムは両立しにくい”と強調した。
また、“韓国の生活水準が北朝鮮より10〜20倍高い事実を北朝鮮の住民が知るようになる時、北朝鮮の住民たちは、自国の政権を国を治める権利がある、伝統性ある政府とは見なさないだろう”と強調した。
教授は“中国にも共産党の権威主義体制が残っているが、政治犯の家族たちが西側の記者たちに会って自由にインタビューすることには別に問題がない。北朝鮮よりずっと自由だ。(北朝鮮が中国のように自由化されたら)北朝鮮の体制の生存の必要条件である‘恐怖心’をそそることはできない”と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、“事実上恐怖、テロ、鎖国を中心とする北朝鮮の統制、監視体制はもう弱められている”と語り、“不正腐敗と主体思想に対する失望で下級幹部たちも住民を見張ろうとする努力をしないほどに国家体制が揺らぎ始めた”と主張した。
ランコフ教授はまた、“韓国の繁栄についてよく分かるようになり、保衛部を恐がらなくなった北朝鮮の住民たちが、東アジアで最も貧困な国家である金日成・金正日政権を伝統性ある政府であると認めて、政治的経済的生活を改善できる韓国との統合を要求しながら、長年の間、耐えることができるとは信じがたい”と付け加えた。