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昨年1月にマリリンモンローの体に金正日の顔を描かれた作品が公開され、世間の関心を集めた。スカートが風でめくれるのを抑える姿を、改革開放を必死に抑えこむ金正日とかけているのだ。

脱北作家のソン・ビョクさんのこの作品は、2月17日から26日まで米アトランタのGoat farmで展示される。昨年に初めて個展を開いたソンさんは、「脱げ」などの作品を通じて北朝鮮の実情を風刺的に表現し、国内外のメディアから好評を受けた。

ソンさんは絵を通じて、国際社会に北朝鮮人権の重要性を訴えている。昨年の展示会では多くの購入ラブコールを受けたが、これを拒否したのもこの様な理由からだ。より多くの人に自分のメッセージを届けたいという気持ちがある。

ソンさんは13日のデイリーNKとのインタビューで「昨年に展示会を準備しながら、外国で北朝鮮の実状を知らせたいという夢を持つようになった。大統領や長官などの政治的な発言よりも、絵による文化的な手段が北朝鮮の人権を伝える上で最も強力な手段であると信じている」と述べた。

続いて「外国で開かれるだけに、北朝鮮への世界的な関心が高まるきっかけになれば良いと思う。北朝鮮の平和を達成したいというメッセージを伝えるつもり」との希望を明かした。

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今回の展示会では「原始部族と将軍様」などの新作が紹介される予定。この新作品は、ソンさんが金正日の死亡前に完成させた風刺化で、原始部族が金正日を怪訝そうな目付きで見つめている作品だ。

ソンさんは「原始部族は自然の中ですべてを解決する純粋の結晶体だ。自然体であり、ラフな生活だ。人間は生まれながらの純粋な存在である。金正日はその純粋性を失ったが、金正日が原始部族から純粋さを学ぶべきだとの意味で作品を描いた。一言で言うなら、自然に帰れという意味にもなる」と説明した。

現在、ソンさんは韓国国内ではマネージャーと共同で展覧会の準備を行なっている。また、彼の展示会を多くの人が支援しているという。アメリカではボランティアがソンさんのホームページとFacebookのファンページを構築し、映像をアップロードし宣伝している。

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また、本誌に漫評を連載しているフェンスさんがアトランタの展示場を確保し、資金繰りにも東奔西走している。フェンスさんは、昨年にソンさんの展覧会で感銘を受けたのをきっかけに、ソンさんと意気投合した。

ソーシャルファンディングを活用した資金作りも行われている。寄付を行いたい方は、ソンさんのホームページ(www.songbyeok.com)を通じて行う事が出来る。寄付を行った方には、ソンさんの作品が描かれたポスターやはがきなどが提供される。

マネージャーのマイク氏は「ャ桃?ニの展示場の確保に多くの困難があった。無名であり経験も多くないからだ。北朝鮮問題に関心を持っているアトランタジャーナルのマイク・ルコビッチ漫評編集長と、アジアンアメリカン法律センターのホーレン・キム上級顧問弁護士の助けを借りて展示会の開催にこぎ着けた」と話した。

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また、展示会では特別な行事も行われる予定。ソンさんの作品を競売にかけ、その収益金を京畿道安山にある脱北者の子供の保育施設の「我が家」に寄付する計画だ。ソンさんは「観客が見るレベルで終わるのではなく、参加する場を作りたい」と語った。

一方、展示会が開催されるGoat Farmは、アトランタ最大の展示開場である。19世紀に建築された工場を再利用し、文化芸術空間に変貌させた。ソンさんは20以上の作品を披露するという。