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金正恩時代も、北朝鮮は核保有国の地位を守り続けると思われる。既存の政策に変化をもたらすよりは、核保有路線を固守する方が体制安定に役立つと判断したからだ。金正日死後、北朝鮮は核保有国の地位を維持すると発表した。

金正恩の核戦略は、北朝鮮の宣伝メディアを通じて確認されている。北メディアは、金正日の最高業績を核保有として宣伝しており、核保有国の地位の強化を明言している。

先月22日、労働新聞は金正日の業績と関連し「強力な核保有国への変身は、万代の不滅の業績」と称賛した。

北朝鮮の対南機関である祖国平和統一委員会(祖平統)は5日、「核保有国と核抑止力は、我々の革命遺産。我々は、敵の侵略策動が続く限り、核保有国の地位をさらに強化していく」と明らかにした。

体制の安定が最大の課題である金正恩としては、核戦略を変化させるのではなく、金正日時代のように核保有国であることを対内外に誇示し、体制結束を固めるということ。

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特に、2度の核実験によって国際社会から全方位的な制裁を受けているが、核を放棄し、国際社会の支援を受けるよりは「核カード」を活用し、対外的な交渉力を向上させるものと見られる。

今年の新年共同社説でも、北朝鮮は2009年から3年連続で言及してきた非核化に言及しておらず、これは核問題で不必要な論争を発生させないようにする意図と思われる。しかし、社説は「国防工業の潜在力の発揮」に言及しており、核武装の強化を示唆したと解釈されている。

チェ・ヨンファン京畿開発研究院研究委員は、デイリーNKとの通話で「3月に開かれる核安全保障サミットは韓国としては重要な行事だが、北朝鮮はその時期に核実験やミサイル発射などで妨害を行う可能性がある。特に強制大国の門を開く年であるが、経済的成果が微々たる状況で、国内外にアピールする事が出来るのは核能力しかない」との見通しを示した。

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しかし、このような核保有国の地位強化の戦略とは異なり、米国との非核化交渉は引き続き行われると思われる。米国との支援交渉での譲歩カードとして活用すると思われる。

チェ研究委員は「寧辺の施設は老朽化した施設であり、ウラン濃縮計画も曖昧で正確に把握しにくい状況であるため、ある程度の譲歩によって米国から支援を獲得する交渉ゲームを行うだろう」と見通した。