チェコ共和国の初代大統領であり、共産主義時代に民主主義のため闘争したバツラフ・ハベル前大統領が先月18日に死亡した。韓国では金正日の死に隠れて大きな話題にならなかったが、世界中が彼を哀悼している。
同国のカレル・シュワルツェンベルグ外務大臣はハベル氏の死亡について、「ハベルはチェコに尊厳性を付与した人物であり、チェコ独立に重要な役割を果たした人物だ。世界的にも尊敬を受けた。私たちは少なくとも、私たちと共にした男がどのような人物であったのかを理解し、彼を模範とすることを望みである」と追慕した。
ハベルは平和的な方法で最も強力な闘争を起こし、反共産主義革命を成功させた。祖国の民主化運動のため力を注ぎながらも、人権に対する重要性を説破するのを怠らなかった。彼が強調する人権は彼の反体制闘争時期の要だった。
ハベル氏は北朝鮮人権問題に関しても強い関心を持っていた。
2004年、彼は人権蹂躙が蔓延する北朝鮮権力体制を非難する文章を通じ「全世界で最も全体主義的な国家」として批判した。また、2006年に北朝鮮が最初の核実験を行なって以降始められた6カ国会議については「核の脅威に視線が奪われ『人権』という本質を逃さず、人権問題を論議することのできる機会にしなければならない」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、国連の安全保障理事会に北朝鮮人権改善のための措置を持続的に要求した人物のうちの一人だった。彼は「金正日のような独裁者たちが理解しているのは自身の権力維持への関心のみだ。北朝鮮人権問題を改善する基盤を作らなければならない」と促した。
また、「平和的な『言語』は武器・軍事として代表される武力よりも強いため、(北朝鮮)全ての国「全体を揺らがすことができる」と述べた。円滑な政治的疎通は「ビロード革命」のような無欠革命を導くことができるという話だ。
北朝鮮では革命が起きれば大規模衝突が起きると考える人たちがいる。ハベル前大統領の言葉のように北朝鮮に政治が円滑に疎通する日が来た場合、革命が成功するのではないだろうか。