北朝鮮の朝鮮中央通信は24日、米海軍の原子力潜水艦「ミシガン」が韓国に入港したことを非難する国際問題評論家のカン・ジンソン氏の論評を配信した。
米韓両国は4月の首脳会談で、米戦略兵器の展開を定期的に進めることで一致した。これに基づき、ミシガンは16日に韓国南東部のプサン(釜山)に入港した。韓国国防省は、「今回の入港を契機に両軍による特殊作戦訓練で、高度化する北の脅威への対応能力を強化する」と述べた。
「朝鮮半島は米戦略資産の活躍舞台ではない」と題された論評は、「核対核の際どい力学構図が厳存している朝鮮半島で交戦一方を狙った無謀な戦略資産展開の拡大は、地域と世界の平和と安保に対する挽回できない破局的結果を前提としている」と主張。
また、「原潜を朝鮮半島地域に投入したのは、日を追って重大に進化している敵対勢力の軍事的侵略狂態の明白な実証である」とし、「原潜ミシガンの今回の釜山港入港が今後の米戦略原潜の朝鮮半島展開のためのリハーサルである」と強調した。
そのうえで、「米国は、朝鮮半島が自分らの戦略資産が任意に出入りするにはあまりにも危険な所であり、まさにそのような動きが米国が最も見たがらないわれわれの核戦力強化措置を誘発させる結果を招くようになるということを忘れてはならない」と警告した。