咸鏡北道の消息筋は2日、デイリーNKとの通話で「上部から『遺訓の貫徹を意味するため、ドルと人民元をはじめとする一切の外貨を市場で流通した場合、麻薬よりも厳重に処罰しろ』という指示が下ってきた」と伝えた。
この消息筋は「金正日将軍様の遺訓方針であり、いかなる理由も通じないと伝わってきたため、徹底的に執行しろという雰囲気」だと説明した。
北朝鮮市場ではウォン(北朝鮮の通貨)よりも外貨が商品売買の際に好まれており、卸売商人らは大部分を外貨で取引きしており、外貨使用禁止措置を実際に履行する場合、北朝鮮市場が混乱に陥る可能性がある。
しかし、一部では今回の措置が遺訓を貫徹するという名目で法機関(保衛部、保安署)による忠誠競争から始まった可能性を提起している。外貨使用が普遍化した条件下で強制的な措置が取られる可能性は低いという見方だ。
サムスン経済研究所のドン・ヨンスン研究専門委員は、「北朝鮮通貨の価値を高めるため外貨を使用できないようにする可能性がある。外貨使用が禁止された場合、市場内で価格そのものが形成されなくなり、物資の流通も混乱するだろう」と指摘した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また「(市場取引で)外貨が占める比重が高いため、相当な混乱を生むと思われる」と展望した。