北朝鮮国営の朝鮮中央通信は25日、朝鮮半島問題やウクライナ問題をめぐる欧州連合(EU)の姿勢を非難する国際問題評論家のパク・ミョンチョル氏による論評「朝鮮半島地域は対決と敵対心を鼓吹する欧州紳士を歓迎しない」を配信した。
EUのミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長は広島で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席後の22日から、11年ぶりに訪韓した。尹大統領と首脳会談を行い、「ロシアのウクライナ侵攻を容認しないように、北朝鮮の持続的な核·ミサイル開発を認めない」などと述べた。
こうした動きに対して論評は、「彼らが口に乗せたわれわれの核保有国地位について言うなら、初めからわれわれはEUに何かを認めてくれと求めたこともなく、そうする必要も感じない。われわれが日増しに分裂し、対米依存性だけが大きくなっているEUの現在の境遇に慣れていくように、今やEUもわれわれの核保有国地位に慣れる方が良かろう」と強調した。
また、「米国に追随してロシアを圧迫していて、ウクライナ事態の勃発によって安保危機を招いたEUは、ウクライナに対する軍事的支援を引き出すためにやっきになったあげく、米国に軍事的に徹底的に隷属した南朝鮮にまで哀願の手を伸ばし、朝鮮半島問題で極めて不公正で偏見的な態度を取っている」と非難した。
そのうえで、「EUは、現在のように米国の対朝鮮敵視政策に盲目的に追随していれば、米国と共に朝鮮半島緊張激化の責任をそのまま負うことになるということを銘記すべきであろう」と主張した。