人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

ソウルの繁華街の明洞に金正日の仮面と白い仮面をかぶった人々が登場した。しばらくすると金正日の仮面をかぶった男の指示で踊り始める。白い仮面をかぶった人々は命令されるがままにひたすら踊る。続いて、金正日の指示を受けた一人が核ミサイルを持ち出すと周囲の人を威嚇して攻撃する。ひたすら踊った人々は金正日の横魔ナわけも分からずただ舞台を転がり続ける。

この日、明洞で金日成・金正日・金正恩の仮面をかぶってパフォーマンスを行ったのは「ハランクッ」というダンスパフォーマンスチームだ。この団体は、人が集まるソウル市内のあちこちで「北朝鮮3代世襲批判」ダンスパフォーマンスを非定期的に行っている。公演が終わるとともに、近くで見ていた老若男女、外国人たちまでが熱い拍手を送った。

公演終了後、リーダーのイム・ビョンド(30)氏は「北朝鮮の核と3代世襲を批判する内容の公演だった。北朝鮮と南北統一問題に関心を持とうとの趣旨でパフォーマンスを準備した」と説明した。

「ハランクッ」は2010年に結成、現在2人の正式メンバーと20人余りの濫?<塔oーで運営されている。「社会問題に関心を持たない若者たちが一体、何に興味を持つだろうか」という疑問がチーム結成のきっかけとなったという。彼らは北朝鮮問題以外にも多様な社会問題を主題にパフォーマンス公演をしている。

イム氏は2日、デイリーNKとのインタビューで「社会と疎通する芸術家になろうと社会問題に重きを置いた。中でも深刻な北朝鮮の人権問題は、見過ごせないテーマだ」と話し、北朝鮮に関連したパフォーマンスの契機について説明した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

彼は「北朝鮮に関心があるといえば、変な目で見る人々がいる。もともと北朝鮮人権の深刻性を知らせるためにこのような公演を準備したが、人々の冷たい視線に対する反発精神で一層打ち込めた」と話した。

「なぜ人々は統一に関心がないのだろうかと絶えず考える。統一に対する人々の意識を奮起させようという思いで常に公演に臨んでいる」とした。南北統一後に、崩れた金日成の銅像前で公演をしたいという夢も明かした。

イム氏は北朝鮮をテーマにした公演を企画する時、観客がいかに理解しやすいかに重点を置くという。彼は「講演のために力を注ぐが、観客の理解を得られない場合が多い。すごく悔しいが、北朝鮮問題をより簡単に噛み砕いて伝えるため、パフォーマンス国zに一層力を入れている」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

彼はまた講演を見つめる外国人にとって、金正日が韓国の歴代の偉人よりも有名だという点が実に残念だといった。「韓国には李舜臣・世宗大王など立派な人物が多いが、金正日のような悪名高い人物が広く知られているという現実がとても恥ずかしい」と話した。

一方「ハランクッ」は今月10日、ソウル市内の清渓広場で開かれる「救出統営(トンヨン)の娘」国土大長征団が行う国民大行進行事でも公演が予定されている。イム氏は「今後、北朝鮮政治犯収容所を批判する内容のパフォーマンスも計画中だ」と明かした。