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国家経済の麻痺と地下経済の活性化による影響で、北朝鮮では市場が政府の役割を代替しているという評価が出された。

ヤン・ウンチョル世宗研究所統一戦略研究室長は、米韓安保研究会、米国国際韓国学会、世宗研究所などが共同で主催した国際安保学術大会「北朝鮮の状況変化と対北政策のための米韓協力の機会」で、「市場が北の政府の役割を代替している」と主張した。

ヤン室長は「韓国銀行が提供した資料によると、苦難の行軍の後の(1999年)北の経済成長率は、驚くべきことに6.2%を記録した。北朝鮮といえば、貧困や食糧不足などを思い浮かべるだろうが、市場の写真や映像を見るかと高価な製品も多い。金さえあれば必需品や高級品も買うことができる」と強調した。

続いて、20代初めの脱北者とインタビューした事例を紹介し、「彼らは、政府(配分)に頼っていなかった。この脱北者の家族は、シュークリームパンを売って(500北朝鮮ウォン)生計を立てた。北朝鮮のコメ価格は、市場で1キロ3000ウォンなので、住民は(パン)買い求めたと証言した」と話した。

また「市場では商品取り引きだけが行われるのではなく、市場を統制する役人への賄賂の提供が蔓延している。政府が市場に強力な制御を加えると、市場で商売している住民は統制緩和を要求し賄賂を提供する」と説明した。

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「北朝鮮に市場体制が導入されてから、人民元やドルなど金さえあれば、どんな製品でも買う事が出来る様になった。市場が政府の役割を果たし、政府の権力を縮小している」と評価した。

金がない貧困層は、窃盗で生計を維持していると説明した。ほぼ配給が中断された状態であるため、国家資産を窃盗することで資金を調達しているという。

一方、北朝鮮の協同農場を管理した経験のある脱北者とのインタビュー内容を紹介し、「彼は韓国や中国の肥料が手に入った際の生産性の増加を強調した。南北関係が改善された後の肥料の支援を通じて、北朝鮮の食糧問題を解決することができると思う」と付け加えた。