外交通商部は6日、中国公安に逮捕された脱北者35人の強制送還を防ぐために当局者を派遣することにした。

韓国政府は、逮捕された脱北者のうち2人が韓国籍であると伝えられており、これと関連した政府の迅速な対応を求める声が高まるにつれ、積極的な対応をとる事に決めた。

外交部関係者は5日、「ホ・スンジェ北東アジア3課長と支援スタッフ6名が中国に派遣される予定だ。担当者は逮捕の事実を確認し、脱北者の自由意思に反した送還の中断と韓国国籍者の送還の中断に向けた努力をする計画」と明らかにした。

キム・ソンファン外交通商部長官はこの日、国会外交通商統一委員会・国政監査に先立って開かれた与党の協議で、当局者派遣する決定を下した。キム長官は、国政監査で「現在、中国側と接触し脱北者の釈放を要請している」と話した。

ハンナラ党のファン・ヨンチョル院内報道官は政府与党の会議後に記者会見を開き、「党と外交通商部は、中国で逮捕された脱北者35人の強制送還を防ぐために積極的に努力する」と明らかにした。

最近入国した脱北者によれば、韓国国籍の脱北者が強制送還となった場合、最悪の場合には公開銃殺が行われ、ほとんどが政治犯収容所に収監されるという。

一方、ハンナラ党は、韓国、米国、日本の国会議員3人が常任会長に就任している『北朝鮮自由移住民の人権のための国際連盟』名義で脱北者35人の即時釈放を要求する書簡を中国の胡錦濤主席に送るなど、党レベルでの努力を傾けることにした。