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北朝鮮外務省のリ・テソン次官は23日、韓国の文在寅大統領が朝鮮戦争の終戦宣言を提案したことに対して、「時期尚早」だと反発する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

文氏は21日、米ニューヨークで開催中の国連総会で一般討論演説を行い、朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言を行うよう提案した。

談話はこれに対して、「関連側が何の法的拘束力もない終戦宣言文を持って写真を撮りながら儀礼行事をすることで朝鮮半島に平和が訪れるならそれより望ましいことはないであろう」と述べた。

一方、「しかし、目の前の現実は終戦宣言の採択が時期尚早だという問題を提起している」と強調した。

談話は、米国が今年の2月と8月に大陸間弾道ミサイル「ミニットマン3」の試射をおこなったことや、米韓ミサイル指針終了宣言、米国がオーストラリアに原潜建造技術の移転を決定したなどを取り上げ、「朝鮮半島の情勢が一触即発の状況へ突っ走っている中で反故にすぎない終戦宣言がわれわれに対する敵視撤回へつながるといういかなる保証もない」と指摘した。

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さらに、「われわれを力で併呑しようとする米国の軍事的脅威に対処したわれわれの正当な国防力強化の措置は『挑発』に罵倒され、われわれを脅かす米国と追随勢力の軍備増強行為は『抑止力の確保』に美化される米国式二重基準も対朝鮮敵視政策の所産である」と主張した。

そのうえで、「米国の敵視政策が変わらない限り、終戦を十回、百回宣言するとしても変わるものは一つもない」とし、「終戦宣言が現時点で朝鮮半島情勢の安定に全く役に立たず、米国の敵視政策を隠蔽するための煙幕に誤って利用されかねないということを正しく見るべきである」と反発した。