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北朝鮮の内部消息筋は30日、国境地帯で密輸や脱北の取り締まりをするために組織された『暴風軍団』の取り締まりが、来月2日には終わる予定と伝えてきた。

早期の取り締まり終了を嵐閧キる要因として、強制追放などで暴風軍団の取り締まりに対する住民不満が高まっていることと、以前から組織されている既存の取り締まり隊との対立が生じる可能性などがあるからだと消息筋は伝えた。1ヶ月以上の取り締まり活動があると予想されていただけに、住民達は一安心だという。

両江道(リャンガンド)の消息筋は「暴風軍団の幹部が9月2日で取り締まりが終わると話している。専門の取り締まりチームではないので、やり方が無茶苦茶で融通が利かず住民の反発も高まっていることが中央に報告されたようだ」と述べた。

咸鏡北道の穏城(オンャ刀jの消息筋も暴風軍団への住民の反発を伝える。

「密輸品を売買したことから取り締まりを受けた家族は『本当に口惜しい。あり得ないやり方だ。生活のためにしていることに何の罪があるのか』との直訴の手紙を郡党に送ったが、こうういうことも影響しているよいうだ」

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デイリーNKの取材によると『暴風軍団』は軍人で構成されており、後継者の金正恩の指示で今月4日から両江道などの国境地帯に派遣され強力な取り締まりを行ってきた。

両江道では、取り締まりが開始されたわずか2週間で50世帯が強制追放され、 現在も約40世帯が追放のブラックリストに載っているとのことだ。また、毎日にように思想闘争会議を開いて『党への忠実性』を強調し、取り締まり競争を煽られている。こういった強力な取り締まりと処罰が続くなか、当然のように住民の不満も高まる。

以前は、取り締まりを受けても賄賂などを渡せば、適当に解決が可能だったが『暴風軍団』の取り締まりチームには全く通じないと穏城の消息筋は語る。

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「以前は密輸で捕まっても、取り締まり側の要求さえ聞けば用意に解決したが、暴風軍団の軍人は無条件に取り調べ室に連れて行って自白をさせ、追放や教化所の名簿に名前を入れるので不満が多かった」

一方、取り締まりの過程で、新しく組織された『暴風軍団』と既存の『機動巡察隊』の間で葛藤が生じているとのことだ。既存の取り締まり側の幹部達は密輸行為などに目をつぶって賄賂を受け取るなど利権があっただけに、暴風軍団と対立していると両江道の消息筋は伝える。

「恵山市で機動巡察隊員が癒着している金属商売人に対して暴風軍団が取り締まりを行い、両陣営が対立した。巡察隊の2人と取り締まり員の1人が大けがをして病院んに担ぎ込まれた」

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また「儲けている商売人は、法機関に保護されながら商売をしている。法機関の人間は彼らから賄賂をもらって生活をしているから『自分の分け前がなくなる』との危機感から暴風軍団と対立している」と語った。

一方、追放が予定されている世帯は、『暴風軍団』の取り締まりが早く終わることを願っている。仮に追放名簿に名前が入ったとしても執行されていないので、『暴風軍団』の取り締まりが終われば、賄賂を使って名簿から削除してもらったり処罰を軽くしてもらえるという期待があるからだ。