脱北者を助けるために、米政府が割り当てた数百万ドルの予算が、米議会の怠慢により3年間執行されていないと、アメリカ政府の官吏が明らかにした。
クリスチャン・フィットン米国務省北朝鮮人権担当副特使は12日、香港大学での講演で、”アメリカ議会が2004年に政府が北朝鮮の人権改善と脱北者支援などのために、2400万ドルを使えるようにする’北朝鮮人権法案’を通過させたが、その後、議会がこの資金を出費するための承認をせず、使われていない”と明らかにしたとAP通信が伝えた。
2004年11月にアメリカ議会で北朝鮮人権法を通過させたが、関連予算は執行されたことがない。国内のメディアは2005年12月にソウルで開かれた北朝鮮人権国際大会に、北朝鮮人権法の予算が使われたと報道したが、これは事実と違う。
フィットン副特使はこの日、香港大学の講演で、”アメリカ政府は去年、北朝鮮を対象とするラジオ放送のために400万ドルを使い、国連やその他の機関が北朝鮮を支援するために基金を送った”と述べ、”この基金が脱北者たちに使われたことはそうだが、当初策定された2400万ドルから出たものではない”と説明した。
北朝鮮人権法はブッシュ大統領が推進したもので、脱北者に収容施設の提供や支援をするように規定している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面フィットン副特使は”2006年以後、30~35人の脱北者がアメリカに定着し、アメリカはヨーロッパやアジアの国家とともに、より多くの脱北者が定着できるように積極的に乗り出している”と伝えた。
更に、”今後、400万ドルが追加で’ラジオ・フリー・アジア(RFA)(Radio Free Asia)’と’ボイス・オブ・アメリカ(Voice of America)’放送などに支援され、北朝鮮の変化を誘導する予定”と言い、”北朝鮮の変化のために、持続的な努力が必要”と強調した。
また、”民主主義と人権の尊重は直ちに現われるだろう”と言い、”北朝鮮にこれ(尊重)はないが、私たちは基礎的な作業をしようと思っている。長期にわたる自生的な人権活動を支援する”と明らかにした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面フィットン副特使は”多くの北朝鮮の人たちが、第3国で隠れ家を求めて、希望を抱いて飢えと経済的政治的圧迫から毎年逃げて来る”と述べ、”だが中国は脱北者を経済難民として扱い、強制的に、見付かった多くの人々を拷問と処刑の脅威がある北朝鮮に送還している”と指摘した。