北朝鮮が先月に開かれた米朝高官級会談で、米国に首脳会談を提案したという主張が提起された。
金桂冠(キム・ゲカン)外務省第1次官は先月28〜29日、ニューヨークでボスワース国務省対北政策特別代表が率いる米代表団と6カ国協議再開案を協議した。
延世大学のムン・ジョンイン教授は17日、週刊論評「創作と批評」への寄稿文で米国の消息筋を引用し、「北が交渉を簡素化し時間を節約するために、米朝間の最高位級当局者会談、つまり、首脳会談開催を提案した」と明らかにした。
また「訪米期間に金桂冠は、重要な問題と関連した北朝鮮の立場を比較的素直にワシントンに伝えたという。米国との無条件での対話の再開と、関係改善を何よりも強く希望しており、金日成の遺訓に応じて核兵器を放棄する用意があることを明確にした」と話した。
「消息筋の話をもう少し引用するなら、金桂冠は米国に向け対北制裁の緩和と食糧援助を再開するなら、追加核実験とミサイル発射実験のモラトリアム措置をとる用意があると明らかにしたという」と付け加えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ムン教授は「ただ、濃縮ウランについては、(北)従来の立場を固守したというが、これは原子力を平和的に利用する権利があり、その一環としてウラン濃縮をしているという事であり、米国が過去に約束した軽水炉を供給するならば、これを放棄する用意があるという内容である」と述べた。
韓国政府当局者はこれに対し、「会談の具体的な内容を確認することはできない」と述べた。