北朝鮮は、内閣保健省傘下の国家衛生検閲院を「局」に格上げし、役割の拡大を図っている模様だ。
両江道(リャンガンド)在住の内部情報筋は22日、韓国デイリーNKに対し、「政府は今後も世界的なウイルス事態(危機)が続くとの予測の下、国家衛生検閲院を国家衛生検閲局に格上げし、機能を数倍に拡充する指示を14日付で下した」と伝えた。
情報筋の説明によると、こうした指示の背景には、新型コロナウイルス対策の国境封鎖に苦しむ国内の企業所や工場が、「必需品目である」として機器や物資を外国から搬入している実態があるという。外部から搬入される物資を介し、ウイルスが国内に流入するのを警戒しているということだ。
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情報筋はまた「政府は、防疫対策をおろそかにする官僚や国民は、敵を利してわが社会主義の防疫を阻害する反党的、反逆的行為を働いたと見なし、速やかに処理する」として、新型コロナ対策の違反者には重罰で臨む姿勢を示したという。