人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

盧泰愚元大統領が、自身の在任期間中に会った北朝鮮の人物の中で一番可能性があると判断した人物は、南北高位級会談で韓国を訪問した金達玄(キム・ダルヒョン)元副総理だったと回顧録で明らかにした。

盧元大統領は「金元副総理は、北朝鮮の厳しい状況を打ち明ける事が出来た人物で、ムチよりもアメが通じる人物であると判断した」と回顧した。盧元大統領が述べた「可能性がある」という表現は、北朝鮮の変化のために韓国側と積極的に協力する事が出来る人物という意味で使われたものと見られる。

「しかし帰国後、彼は改革的な発言を行い、金正日の反感を買ったという話を私は退任してから聞いた。閑職においやられ、その後自殺したと聞いている。韓国の産業施設を視察することによって北朝鮮に対する問題意識を持ったのかもしれない」と付け加えた。

盧元大統領は、韓国の非核化の背景についても述懐した。米国の朝鮮半島での戦術核兵器の撤収を政策的に活用し、北朝鮮の「核武装」の名分を取り除いたと述べた。

盧元大統領は「米国が全世界的に配置した戦術核兵器を撤退させるという報告を受け、これを政策的に活用する様に考えた。1991年9月にブッシュ大統領が『核軍縮宣言』を行う直前に2度の首脳会談を開き、韓国の立場を伝達し、非核化を宣言した」と明らかにした。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また「北朝鮮の核兵器をなくすためには、まず、在韓米軍に配置された核兵器を搬出する事が必要だと考えていた。米国とブッシュ大統領は、これを積極的に支持・支援してくれた」と話した。

また、ソ連との国交正常化などによて、北朝鮮の軍事力を牽制するきっかけが作られたと自評した。

当時、ソ連は北朝鮮を貿易特恵受益国に指定し、経済・軍事的な支援を行っていた。しかし、ソ連と韓国との国交正常化が行われ、ソ連が北朝鮮に輸出していた石油価格を共産圏の特別価格から国際価格に変更され、北朝鮮に負担が生じた。北朝鮮に対する貿易優遇を撤廃し、現金払いを要求した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

盧元大統領は「飛行機、ロケットなどの高度な精密兵器の支援の削減は、韓国の国防費を削減するとてつもなく大きな効果をもたらした。韓レo済協力の後に、北朝鮮へのソ連の戦闘機の供給は直ちに中断され、これに加えミグ29機よりも最新型のスホイ戦闘機の北朝鮮への提供も中断された」と明らかにした。

しかし、金泳三政権はロシアとの関係が疎遠になったとし、金泳三政府の失策を指摘した。

朝鮮ニュースプレスが9日に出版した盧泰愚元大統領の回顧録では、これまで公開されなかった南北関係の裏話が収録されている。