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北朝鮮政府が最近、個人の商売を統制するための手段として、オートバイを取り締まっていることが分かった。

オートバイは北朝鮮で、主に商売をする人が愛用している交通手段だ。北朝鮮では自動車やバオートバイ、自転車などすべての運送手段に、国家の証明書を発給してもらわなければならない。

このため、北朝鮮政府は中国産などの外国製オートバイの証明書を発給せず、値段が高い朝鮮(北朝鮮)製の富強ブランドのオートバイに限って証明書を発給していると伝えられている。

親戚訪問で中国の丹東に来たチェ・チョルジュン(仮名・33歳)さんは8日、デイリーNK記者とのインタビューに、「最近、中国製オートバイの証明書をもらうことが、夢のまた夢になった」「朝鮮製に限ってオートバイの証明書が発給されている」と語った。

最近40歳以下の女性の市場での商売を禁止させるなど、個人商売の拡大を阻んでいる北朝鮮政府が、オートバイを利用した商売が活性化すると、これを阻むために登録そのものを難しくした模様だ。

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チェさんは「以前も証明書を発給してもらうには、保安署(警察)にワイロを支払わなければならない」が、「もはやわいろも通じず、中国製には無条件で発給しないという方針が下されたと聞いている」と伝えた。

また、「平壌で生産される朝鮮製のオートバイの場合、証明書が出るが、1台1500ドルもして、附属品が良くないため、使おうとしない」「中国製は1台当り600ドルで買うことができ、朝鮮製よりずっとよい」と言った。

チェさんはそのせいで、「証明書なしで中国製のオートバイに乗っている人が多い」が、「証明のないオートバイに対する取り締まりが全国的に強化されて、新義州だけでも1日500台が回収された」と語った。

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こうして回収されたオートバイは、最前線の軍部隊の軍人たちに配給されるという。

中国製オートバイは、2002年頃から中国に親戚がいる住民がおみやげとして受け取り、個人の商売用として使うようになり、北朝鮮に広まった。

チェさんは「オートバイが1台あれば、品物を積んで山里や各地域を素早く移動することができるため、商売ではこれ以上のものはない」「価格が少し高くても、お金儲けになるため、最近では猫も杓子もオートバイを求める」と述べた。

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また、「オートバイの後ろにイカや海産物を積んで、海辺から内陸に積んで運んだり、テレビなどの家電製品を売ったりする」「砂金の場合、地域ごとに差があるため、代金が上がる時に素早く売買すれば、大金を手にできる」と説明した。

これについて、平壌出身で脱北、去年韓国に入国したイ・チョルナムさんは「平壌や元山、清津などの大都市を中心に、オートバイに乗る人が増えている。商売の目的もあるが、お金がある人の中には趣味で乗る人もいる」と語った。

また、「昔はよい暮らしをしている人の一部で、ホンダやヤマハなどの日本製の中古オートバイに乗る人もいたが、今では中国製オートバイが普及している」と説明した。