北朝鮮で、2009年に金正日の元山農業大学現地指導に同行した金正恩の訪問を記念した標識版と碑石がつくられていることがわかった。二つには、訪問日時と名前が記録されている。
デイリーNKは21日、「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」から入手した写真を通じて金正恩が2009年4月26日に金正日と共に江原道(カンウォンド)の元山農業大学を視察後、二人の訪問を記念する碑石と標識版が建設されたことを確認した。
元山農業大学の入口そばに建てられた碑石には「青年大将金正恩同志が見られたケヤキ、主体98(2009)年4月26日」という文句が彫られており、農業大学の温室の入口にかかった標識版には「尊敬する金正恩同志が寄られた贈り物の温室 主体98(2009)年4月26日」と記されている。
この写真は、5月にRENKの内部消息筋によってが撮影された。
この間、金正恩を象徴する『大将福』と書かれた碑石が公開されたが、金正恩が現地訪問した記念として、金正日と共に名前が彫られた碑石が確認されるのは初めてだ。金正恩に対する偶像化がすでに一段階上がったと解釈できる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面しかし、この碑石が『史跡碑』に該当するかはまだ明らかでない。『史跡碑』は、金日成、金正日一家の革命史跡に建設される記念碑だ。したがって、今回公開された記念碑石は「侮ョ碑」程度で解釈することが適切だという意見が大勢だ。侮ョ費は史跡に建てる一種の案内の位置づけだ。
RENKの李英和(リ・ヨンファ)代表は、東京で写真を公開する記者会見を行い、北朝鮮での金正恩偶像化過程を詳細に紹介した。
ある北朝鮮専門家は、「金正恩の現地指導を記念する碑石と侮D板ができたということは、既に金正恩が後継者であることを確認し、金正日と同等であることを見せている。今度、金正恩の偶像化は本格化されるだろう」と見通した。