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清津で織物の原料を販売しているパク・ソンWン(仮名. 40歳)氏は最近、中国の問屋と取り引きをするために親戚訪問の名目で、吉林省の図門市に行った。ついでに他の商売ができそうなものも捜してみるつもりだった。

だが、思い切って中国まで来たパク氏は、元手も失ってしまった。中国に出るために、まず国境の通行証を発給してもらわなければならないが、費用があまりに高かったからだ。中国で取り引き先を開拓しようと試みたが、うまくいかなかった。

一定の目的地だけ1回限り訪問することができる通行証の発給は、北朝鮮の貨幣で100万ウォンだ。2006年2月に垂オ込んだ通行証が2007年8月にやっと出て、1年以上も待たなければならなかった。6ヶ月以内に発給してもらうには、中国の人民元で4千ウォン(北朝鮮のお金で165万ウォン)も出さなければならない。

また、通行証を発給してもらうために、人民委員会や保衛部が要求する品物が多く、中国に来てその品物を新調するために追加で多くのお金が必要となった。

パク氏はそれでも、通行証を初めて発給してもらったので手続きも多少は簡単だったが、2回目の人は、1回目の訪問の時に何をしたのか調査するため、過程は一層複雑だ。

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パスポートの発給を受けたら目的地のみならず、他の地域にも長期間訪問することができるが、45歳以上になれば発給が有利だという。だが、パスポートは発給の費用もかなり高い。滞在期間が3ヶ月のパスポートの国定価格は40ドル程度だが、あちこちで賄賂を使わなければならないので、500ドル以上は準備しなければならない。

パク氏は短期間で多くのお金を儲けたら、北朝鮮に行って元手にすると言い、親戚と取り引き先を捜して回っている。

会寧市に泥棒が急増

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会寧に住むアン・ミョンスク(45歳)氏は最近、洗濯物を外に干さない。15歳になった娘にも外出する時は戸閉まりをしっかりするように教えている。最近、町内で泥棒が急増しているからだ。

金正淑の生誕90周年を記念して、去年からアパートの建設や道路の工事が続いているが、外から来た建設隊の一部が民家に侵入して盗みを働くという。

金正淑の銅像の後ろの道路を工事して、会寧から清津に向かう道路も6月から大々的に建設している。大規模な工事が多いため、羅津や清津、キルチュ、咸興などの外地から来た人がかなり増えた。

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彼らが会寧に来るようになった6月から、品物や家畜が消えてしまった家が多いという話が出ている。米の価格も少し上がり、泥棒も増えて会寧の住民の間で不満が増している。

そのためか、最近になり、盗みに対する処罰が強化されたという。これまでは泥棒は犯罪と見なされなかったが、今では全員、労働鍛錬隊に送られる。品物を盗んで売った場合は、品物まですべて没収される。

だが、生活用品や服などは取り戻すのが難しいため、各家庭ごとに警戒心が高まっている。