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金正日は訪中直後に南北関係の断絶を宣言、今月1日には、南北首脳会談推進の秘密接触の内容まで話し、南北関係を破綻寸前に追い込んだ。

この様に北朝鮮の対南攻勢が強まる中、専門家らは訪中成果に失望した金正日が南北関係を悪化させ、中国に間接的に不満を示していると分析している。中国は金正日に南北関係を回復するように要求したと伝えられている。

金正日の訪中成果がはっきりとしておらず、南北関係の断絶宣言で混迷する中、デイリーNKは、3日、専門家を招待し金正日訪中と対南強硬策を緊急診断した。この座談会には、高麗大学のユ・ホヨル教授、国防大のキム・ヨンス教授、京畿開発研究院のソン・グァンジュ先任研究委員が参加した。

まず、金正日の訪中の結果に対しては不十分だったという意見が出た。体面を整える程度の食糧支援はあり得るが、大規模な投資や軍事支援は難しいという指摘だ。

ャ盗謾C研究委員は「形式的に中朝友好を確認したと言えるが、全体的には、金正日が意図したほどの結果が得られていない。特に、コメ支援を受ける事が出来たが、経済・軍事支援は受ける事が出来なかった」と述べた。

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「正確な資料が公開されていない状況で評価するのは難しい。胡錦濤主席との首脳会談で北朝鮮の経済・軍事部門の幹部らの姿は無く、金桂冠ら核・外交部門の幹部らだけが同席させたという点も、経済・軍事部分で支援が行われ無かったとの推論が可能だ」と付け加えた。

キム教授も「温家宝との公式会談が行われたが、北朝鮮がこの会談について言及しなかった事から、北朝鮮が中国に要求が通らないと判断したようだ。経済と関連した中朝協力で、北朝鮮に大きな成果がなかったものとみられる」と述べた。

今回の訪中は、形式的には中国の招きに応じてなされたが、経済、軍事、外交的に絶望的な北朝鮮の内部事情が絡んでいると言われている。このような背景もあって訪中したが、成果が思わしくないと評価される。

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ユ教授は「北朝鮮が2012年に強盛大国の扉を開くためには、現実的な成果がなく食糧援助が絶対的に必要な状況。温家宝首相との会談で、金正日が経済支援要請をしたのだろう」と述べた。

ャ東、究委員は「過去の金正日の訪中と、最近一年間の訪中の大きな違いは、後継告}が正式化しつつあるということ。キム父子体制継続の確保と体制安定のためには、中国の支援が必要」と分析。

このように訪中の成果が芳しくなかったことが要因から北朝鮮は対南強攻作戦を展開しているという観測も出された。攻撃的な対南姿勢で朝鮮半島の緊張をつくりだし、韓国を圧迫して、中国に不満を示しているという分析だ。

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キム教授は「中国が公式的に朝鮮半島情勢の安定のために冷静と自制を求めたが、北朝鮮が南北関係を悪化させる動きを見せている。昨年8月の訪中直後に延坪島を砲撃したように、訪中成果が期待以下の状況で、不満の表示として南北関係を悪化させている」と分析した。

専門家は、北朝鮮の思惑は中国から経済と軍事面の支援を取り付けることであるが、中国は朝鮮半島の安定と改革・開放を考えていることから、両者の間の温度差もはっきりと浮黷スと評価する。この温度差が今後の中朝関係に微妙な変化をもたらす可能性は十分にあり得るだろう。
 
ユ教授は「両国関係は、今回の金正日の訪中を契機に、外交・安保の懸案問題を解決しようとしたが、解決よりも新たな葛藤がもたらされるなど、関係強化とはいかなかったようだ」と観測した。

ャ東、究委員は「今回の訪中を通で、金正日は中朝の異見を実感した様だ。両国の国益に対する認識の差がより明らかになっており、今後、金正日はさらに孤立していくだろう」と予想した。

「金正日は中国式の開放を恐れており、中国に振り回される姿を見せたくないのだろう。金正日は中国から最大限の利益を引き出し、損は最低限にしたいのだろう」と強調した。

また、6 カ国協議再開においても中朝の意見が食い違ったと分析した。

キム教授は「中国の新華社通信によると、両国は朝鮮半島情勢の安定化のためには、6カ国協議が早期に再開されなければならないとの意見で一致したというが、北朝鮮は速やかな対話の再開には言及していない。特に、訪中直後から、南北関係を悪化させる措置を北朝鮮が取っており、朝鮮半島情勢の両国の認識の違いが存在している」と話した。